「コミバスをよくする会ニュース」と活動報告②

「コミバスをよくする会ニュース」と活動報告のページが一杯になったので、2022年8月より、この別ページにしました。

新しいチラシを作りました。

免許返上しても、安心して暮らせる町に
いつでも、誰でも、どこへでも・・・高齢者や交通弱者の願いです。

次期総合計画策定のための市政アンケート調査集計結果
満足度最下位は公共交通
 次期総合計画策定のための市政アンケート調査集計結果が2022年10月に鈴鹿市HPに公表されました。
 その結果を見ると、鈴鹿市は自然が豊かで、治安がよく安心できる。7割の人が住みやすい、8割の人が住み続けたいと答えています。
 その反面、市外に転出したい人の理由の断然トップは「公共交通が充実していない」ことです。
 また、「市政に対する満足度、重要と思う取り組みについて」の40項目の設問で、満足度最下位は「移動空間の安全性・利便性の確保と公共交通の利便性の向上」です。どの地域・年代でも「公共交通」の満足度の低さが際立っています。

近隣市町に較べて2周遅れ
 高齢化社会を迎えるなかで、どの市町でも公共交通の充実は大きな課題です。
 末松市長も3期目の公約に「公共交通の充実」を掲げましたが、一ノ宮地区で中途半端な実証実験をしただけでなく、多くの市民が願っている地域交通を、地域の助けあい活動にすり替えようとしています。
 鈴鹿市が公共交通に使っている予算は約2億円で、一般会計予算に占める割合は、わずか0・3%です。市民の要求が強いにも関わらず、桑名市や近隣市町に較べてあまりにもお粗末です。

桑名市は、市長直轄組織で推進
■桑名市ではすでにコミュニティバスが8つのルートで運行されており、民間バスとも重複しながら多種多様できめ細かい交通手段が存在しています。
 それでも、市民満足度調査では「公共交通」の分野は重要度が高い反面、満足度は低いという結果がでているので、市長直轄組織で推進しています。
 今年度から人口約1万2千人の地域で、AI(人工知能)活用のオンデマンドバス「のるーと桑名」の実証実験を始めました。
■多気郡明和町(人口約2万3千人)でも今年10月から、AI活用乗り合い交通「チョイソコめいひめ」の実証運行が始まりました。町が年間3千4百万円の予算で、乗車定員5人のワンボックス車二台を運行。電話かネット予約し町内170カ所の停留所で乗降。運賃は高齢者1回300円、免許返納者は150円となっています。

公共交通予算の比較R4年度
鈴鹿市
●新交通システム運行 1,100万円
●Cバス(西部・南部)運行 1億7,250万円
●廃止代替バス路線運行委託  876万円
●交通網整備促進      336万円
合計 1億9,562万円 / 一般会計予算682億円の0.3%
桑名市
●次世代モビリティサービス推進 2,500万円
●コミュニティバス運行 1億5,637万円
 (コミュニティバス8路線、廃止代替バス1路線)
●養老線運営支援 1億4,100万円
合計 3億2,237万円 / 一般会計予算527億円の0.6%

鈴鹿では、やっぱり、オンデマンドバス

一ノ宮地区での実証実験は?
路線バス形式は、どう考えても行き詰まる。
  路線バスは、ルートをああでもない、こうでもないと考えても行き詰まる。高齢者は身体が弱り停留所まで歩けない。停留所を多く設定すれば運行時間がかかりすぎ。おまけに、鈴鹿市全体に走らせるには莫大な費用がかかる。現実的には不可能。
 それに較べてオンデマンドバスなら、必要な時、必要な停留所にとまるだけでいいので燃料代は最小ですむし、停留所もたくさん設定できる。刻々と変化するのを人工知能が考えるので、簡単に設定できる。鈴鹿のような田舎都市には、これしかない。

人口2万人位の地域で、オンデマンドバスを
 一ノ宮地区での実証実験は、2つの団地、一つのスーパーと病院、鈴鹿市駅と市役所をつなぐだけの路線運行で、利用者は限られた人数になりました。
 オンデマンドバスは、人口2万人位の地域で、2、3台のワゴン車を、電話かネット予約で走らせるのがもっとも効率がいいと言われています。
 私たちは、一ノ宮地区で行うなら、長太も含めた一ノ宮地区と箕田地区をひとつの運行地域(エリア)とするオンデマンドバスの運行を提案しています。運行費用は路線方式と同等か安く運行できると試算しています。

私たちの提案!
全体をつなぐ中央循環バスと、オンデマンドで地域を走る10サークルで
 一ノ宮地区での実証実験をみても、人口密度の低い鈴鹿市では、やっぱりオンデマンドバスしかないということが、ハッキリしたのではないでしょうか。
 私たちは、市内10地域サークルでのオンデマンドバスの運行と、それをつなぐ中央循環バス路線を提案し、1万2千を超える署名を集めて末松市長とも懇談しました。2020年の石薬師地区で具体的な提案では1ヶ月で住民の46%の署名が集まりました。市長の決断が待たれます。

 


■中央循環・地域巡回バス費用試案(年間)

鈴鹿市全域に10サークルと中央循環バスを運行しても1.5億円。既存のCバスなどと合わせても、近隣市町並の交通予算です。
運賃無料で自主運行(玉城町方式)の場合、どれくらいお金がかかるか試算しました。

 

 ●自主運行方式、1日9時間360日運行
 ●中央循環バス マイクロバス4台
  リース代 1,440万円
 ●地域巡回バス 10サークル
  ワゴン車20台 リース代 3,600万円
 ●運転手賃金 8,100万円
 ●燃料費 2,700万円
  オペレーター職員 20人=4,800万円
 ●コンビニクルシステム利用料 1,800万円
 ●電話代など  150万円
 <総合計>2億2,590万円
■財源について(概算) 
 ●利用登録料年間3千円×2万人=6,000万円
 ●高年齢者雇用助成金 2,000万円
 ●鈴鹿市から一般会計総額の0.2% 1億5千万円

2022-11コミバス提案A4チラシ.pdf
PDFファイル 1.8 MB

「生活交通の充実」に関する要望に対する回答が鈴鹿市より届きました。

2022-8-17「生活交通の充実」に関する要望に対する回答(鈴鹿市).pdf
PDFファイル 291.4 KB

 7月14日に都市計画課長さんらと懇談し、その時に提出した要望書への「回答」が届きました。
 現在の市の方針についての言い訳が書いてありますが、私たちの提案についての検討も反論もありません。
 さて、高齢化時代の公共交通をどうするか?
 鈴鹿市の「地域公共交通計画」は、地域での助けあいが中心で将来ビジョンが見えません。近隣市町では様々な施策が行われているのに、残念です。


全日本年金者組合

三重県本部鈴鹿支部

<事務局>

〒513-1124

鈴鹿市自由ヶ丘1-16-30

桑原 篤

電話059-374-2894

Fax 同上

 

 

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