「コミバスをよくする会ニュース」と活動報告

年金者組合鈴鹿支部は「鈴鹿市民のコミバスをよくする会」を全面的に支援しています。

都市計画課長さんらと懇談し、市長への要望書を手渡しました

鈴鹿市長への要望2022-7-14.pdf
PDFファイル 107.0 KB

 

市長の責任で「生活交通の充実」をすすめて下さい(要望)

 

 新型コロナや7月議会の対応など、ご多忙な毎日とお察しいたします。

先日、市長さんに懇談を申し入れましたが叶わず、本日、都市計画課長さんらと懇談いたしました。懇談の内容はまたお聞になると思いますが、直接お伝えしたいことがあり「要望」の形で出させていただきます。

 これまで、市長さんと5回の懇談を通じて私どもの考えをお伝えし、市長さんからの「市内どこへ行っても生活交通を何とかしてほしいという声を聞くので何とかしたい。会の皆さんの思いは私たちの考えと大きな違いはない。オンデマンドや路線形式、有料無料、いろいろ試行したい。」という発言に期待してきました。

しかし、一の宮地区での実証実験の現況と、先日策定された「地域公共交通計画」に、残念な思いを募らせています。

 末松市長さん3期目最後の年に、公約にも掲げられた「生活交通の充実」を着実に実現させるために、以下の3項目で市長さんのリーダーシップを発揮して頂くことを要望します。文書での回答をお願いします。

 

1,「生活交通の充実」を推進する、専門部署を作ってください。

※桑名市では市長直轄部署として「MaaS」推進室を作って、次世代移動手段の実証実験をすすめています。

2,一の宮地区での実証実験を抜本的に見直してください。

※人口集積の低い鈴鹿市での路線バス形式の失敗は明らかです。一の宮に長太、箕田地区を加えた地域でオンデマンドバスの実証実験を進めてください。

3,石薬師地区で、住民の要望署名に応えた計画を行政の責任で進めてください。


コミバスをよくする会ニュース34号 2022年6月発行

コミバスをよくする会ニュース34号2022-6.pdf
PDFファイル 1.9 MB

国の交通政策の後追いでは、市民の願いを叶えることは出来ません。
~パブリックコメントを見て~
 「鈴鹿市地域公共交通計画(案)」は、破綻しています。鈴鹿市の広い市域を考えない、現在の交通体系存続を前提にした「持続可能な計画」は、破綻しています。現在までの「地域公共交通」は、JR、近鉄、三重交通、タクシー会社など、営利企業によって行われており、その交通計画は、儲かるかどうかで決まります。市民の利便を全面的に生かそうとする計画にはなりません。
 鈴鹿市の市域は約20平方キロと言う広さです。山を除いても15平方キロと言う広さです。その中で、商業工業地域は平田地域、白子玉垣地域、神戸西条地域の3つがあり、一極集中型ではありません。交通需要は、地域分散型になります。鉄道もバス路線も、住居から仕事先への路線型が主流です。その路線さえマイカーによる交通が増えたので、利用者が減り、利用者が減ったので運転回数を減らすことで赤字を回避してきました。これが今までの経過です。
 政府は、交通企業の要請によって、地域公共交通計画を各自治体に求めます。何とか交通企業の利益を確保して交通路線を「持続可能な対策」で守ろうとしているのですが、住民の暮らしと乗車賃の値上がりの矛盾を解消することは出来ません。
 私たちは、この矛盾を解決するために、「公共交通」と言う商業交通とは別に、自治体の責任で市民の生活のための交通「生活交通」を整備提供するよう提案しています。当然、現在の「公共交通」にも接続するようにします。
 新しい提案ですから、自治体の責任者である市長がこの事の必要性と責任を自覚して、市民が望む「生活交通」を計画実行する責任があります。
 今回の鈴鹿市公共交通計画(案)には、市民の願いが何にも反映されていません。むしろ「街づくり協議会」などに賠償責任を押し付けて、地域の「自主的」運営を進めようとさえ意図しています。地方自治法では、「交通運輸に関すること」は地方自治体の事務事業(義務的な事業)とされているのに、その責任を果たそうという姿勢は感じられません。
 パブリックコメントが求められましたが、その回答は、今回の「鈴鹿市地域公共交通計画(案」」の通りの内容で、市民から出された多くの新しい考えには、「ご意見として承ります。」と片付けており、新しい提案には目を塞いでいるばかりです。 
 今回のパブリックコメントへの、鈴鹿市当局の回答は、新しい考え方には答えず、「ご意見として承ります。」ばかりなのは、市民の意見を考慮しない真剣味のない態度と言うほかありません。改めて、無料のオンデマンド方式による「生活交通」の創設を求めて運動を広げたいと思います。
 無料のオンデマンドバスは、すでに度会郡玉城町で実施して住民の喜ぶ姿があり、桑名市でも星川地区で無料のオンデマンド試行があり、従来の利用が大幅に増えた事実が現れ、次に有料の試行も予定されています。鈴鹿市での一宮地区の路線型試行が無様な失敗に終わり、答えが出ている現在、無料オンデマンドバスの実施は当然の帰結です。
 私たちの提案は、行政区単位(地域によっては2単位で)でオンデマンドバスを複数台で運行し、現在の路線バスや鉄道の駅と接点を持ち、運営経費は鈴鹿市の一般会計の1%以内で実現可能な実施計画を提案しています。
 来年行われる市長選挙では、無料オンデマンドバスを実現する市長を求めて運動したいものです。(辻井良和)

発車オーライ
★長く続いたコロナ禍で、高齢者などの外出が減り、体調不良を訴える人がいます。★高齢者にとって外出は、軽い運動になり、人に会い気に入った買い物をして刺激を受け、頭も心も若返る気分になります。★桑名市の無料オンデマンドバスの実証運行の結果を、桑名市役所で伺いました。やっぱり「今までのコミニティーバスに比べて、2割5分ほど利用者が増えました」と担当課長さんが答えてくれました。★停留所が、町内ごとにあり、団地では通りごとにありますから、乗りやすいのです。ほとんど100メートルに1か所停留所がありました。桑名市の職員がこまめに住民のためにと考えたのです。★そして、オンデマンドバスは、今までのコミニティーバスやいなべ鉄道の駅には立ち寄りますから、遠くへ出かけるときも自宅近くでオンデマンドバスに乗れます。小型バスだから、嫌な人とも席を離れて座り、気遣いなしの利用もできます。★早く、鈴鹿市でも、このような無料オンデマンドバスを走らせたいと思って帰りました。

 

路線バス形式は、どう考えても行き詰まる。
 路線バスはルートと乗車料金を、ああでもない、こうでもないと考えても行き詰まる。停留所も多く設定すれば運行時間がかかるだけ。つまり遅いバスになる→空気を運ぶバスとなる。おまけに、鈴鹿市全体に走らせるには莫大な費用がかかる。現実的には不可能。
 それに較べてオンデマンドバスならば、必要な時、必要な停留所にとまるだけでいいので燃料代は最小ですむし、停留所もたくさん設定できる。刻々と変化するのをAIが考えるので、簡単に設定できる。
 乗車料金は無料がベスト。少しばかり料金を取っても、たいした金額にはならない。新自由主義的に自己責任というのならば、意地でとりたてるだけ。そもそも金銭的に余裕ない交通弱者だからバスに乗るのだ。これも福祉のひとつです。(樋口 出)

市長の公約は掛け声だけだった?
 「地域公共交通計画(案)」に対する意見公募の結果を読んで、市民から意見を募ったこと自体は評価できるが、いろいろな意見や要望に対して「ああいえばこういう」式の回答で、本当に高齢者を取り巻く実情に寄り添った政策を進めようとしているのだろうか、疑問に思ってしまいました。
 回答の中に「地域が主体」という言葉が何度も出てきますが、要は「自分らでやってください」ということなんでしょうか?市民は安くない税金を払っているのです。市長と職員は市民の暮らしを向上させるという強い自覚と責任をもってもらいたいと思います。
 振り返れば3年前の選挙で末松市長は公約に「移動手段の確保」を掲げていたように思います。
 多くの高齢者が「何かやってくれる」と期待したものです。しかし3年たった今、その期待は裏切られたという気持ちがぬぐえません。「地域公共交通計画(案)」は市長の公約が掛け声だけだった、という証に思えてならないのですがどうでしょう。(谷口 茂)

一ノ宮地区乗合ワゴン実証実験
1日6万7千円の運行経費で6往復
1便あたり平均乗客は、たった一人

コミバスをよくする会ニュース33号 2022年2月発行

コミバスをよくする会ニュース33号2022-2.pdf
PDFファイル 1.3 MB

コミバスをよくする会第6回総会のご案内
3月8日(火)午後1時30分~3時

ジェフリー鈴鹿 研修室1AB

==========
私たちの思いをパブリックコメントに書きましょう。
 2月9日(水)「鈴鹿市地域公共交通計画案」が発表され、3月11日までの1ヶ月間、市民の意見(パブリックコメント)が募集されます。
 今後5年間の計画で、石薬師や箕田地区も重点に入っています。会員の皆さんもどんどん意見を届けて、私たちの願いを計画に反映させましょう。
①「地域公共交通計画案」を見て話し合おう。
 計画案は鈴鹿市ホームページで見ることができます。また、地区市民センターにあります。
コミバス役員に連絡頂けばお届けします。
※鈴鹿市「トピックス」2月9日
②意見を書こう。
 別紙「意見提出用紙」に記入してください。この用紙でなくても同様の形式なら構いません。
③意見を提出しよう。
 ファクス、電子メール、郵送または地区市民センターに持参でもオッケーです。
※個人情報は守られます。
 提出された意見は、氏名・住所を伏せて、回答とともにまとめて市のホームページなどで公表され、計画策定の参考にされます。

 

いいね!桑名!

「のるーと桑名」実証実験。

 

 8人乗りワゴン車2台を人口2万人ちょっとの地域で、AIを活用した予約式バスを運賃無料で実証実験運行(期間は1月31日から3月4日)。
 利用予約は、専用アプリまたは電話で3日前から乗車直前まで出来て、玉城町の元気バスと同じような運行システムです。詳しくは、総会で紹介します。見学会も計画します。鈴鹿市でも実現させて行きましょう。
==========
三重テレビで2022年1月28日放映


 公共交通の利便性を高めようと、三重県桑名市ではAIを活用した予約型の乗り合いバスサービス、オンデマンドバスの実証実験を始めることになり、27日に出発式が開かれました。
 高齢化に伴う免許返納者の増加など、交通弱者の課題解決に向け、利便性の高い移動手段の確保を目的に行うものです。
 実証実験を行うオンデマンドバスは、従来の路線バスやコミュニティーバスのように時刻表や決まった運行ルートがなく、AIが予約状況に合わせて配車や運行ルートを決めて走る乗り合いバスです。
 市内8つのコミュニティーバスルートのうち、高齢化が進むエリアで行われ、従来のバス停の約2倍となる65カ所に乗り降りできる場所を設け、利便性の向上を図ります。
 利用する3日前から予約が可能で、専用アプリや電話で場所を指定して予約すると、AIが最適なルートを割り出し、乗降する場所と時間を知らせる仕組みです。
 実証実験は1月31日から3月4日まで運賃無料で行われる他、2月22日まで市内4カ所でシステムの利用方法などの説明会が開かれます。

一ノ宮地区実証実験の疑問と、今後の提案

一ノ宮地区実証実験の疑問と、今後の提案2021-6.pdf
PDFファイル 154.6 KB

一ノ宮地区実証実験の疑問と、今後の提案
                   2021年6月16日
           鈴鹿市民のコミバスをよくする会

(1)一ノ宮地区実証実験の検証
 一ノ宮地区乗合ワゴン車実証実験が1月25日から3年間の予定で開始されました。
2月から5月の乗車人数は、1日当8.1人、1便当1.35人とお聞きしました。
三重交通に委託している運行経費は、1日当55,000円と公表されているので、1人1回乗車に6,700円以上の経費がかかっています。運賃200円を引くと1人1回乗車に6,500円の税負担になります。
これは、当初見込み1便1人以上の利用人数ですが、1日に数名の利用しか見込めない運行システムに、1日当55,000円の経費をかける実証実験がなぜ行われるのか?大きな疑問です。運行システムの抜本的な見直しがもとめられています。
【参考】1人1回税負担: 西部Cバス410円、南部Cバス690円
     玉城町「元気バス」670円、相模原市「乗合タクシー」2,100円

(2)2つの疑問
①「地域住民が主体になって」の考え方の疑問。
 「一ノ宮地区実証実験」の広報などを見ると、「地域自らが乗合輸送の必要性やルート等の運行内容について検討し導入」など、「地域住民が主体になって」検討してきたことが強調されています。しかし地域住民が、1日55,000円の経費がかかり数人しか利用が見込めないシステムを検討するでしょうか?一ノ宮地区での「乗合タクシーアンケート」では、住民はまったく関心を示しませんでしたが、それがどうして三重交通に運行委託する「路線バス方式」になったのでしょうか?
地域住民の要望を聞いて協力を求めることは大事なことですが、そもそも公共交通の充実は、基本的人権である交通権の保障と市民生活を豊かにするという、地方自治体の責務です。地域が主体になって考えて行政が援助するのでなく、行政が主体になって考えて地域の理解と協力を得ることが公共交通政策をすすめる基本ではないでしょうか。
※地域住民が主体となった地域づくり協議会の話し合いや活動の中で、外出困難者への支援が議題になり、助け合い活動の中で様々な「外出支援」が進められています。助け合い活動の外出支援は、公共交通ではありません。公共交通の整備は行政の仕事です。

②「実証実験」の車両と運行方法の疑問。
 一ノ宮地区乗合ワゴン車実証実験で驚くことは、乗車定員11名の大型ワゴン車を新車購入し塗装もして三重交通に運行委託していることです。これでは実証実験の内容が限られてしまい、購入車両自体が無駄になりかねません。
実証実験では、どの大きさの車両がいいのか?どのような運行方法にするのか?など、様々な実験をするのですから、車両はリースで行うのが一般的です。また、運行委託するにしても委託先は公募にすべきです。

(3)アンケートなどに見る市民の声にどう応えるか。
 3月26日開催の「鈴鹿市公共交通会議」で、策定途中の「鈴鹿市地域公共交通計画」の前半部分の素案が示されました。
その中で、「公共交通空白地域」に対するこれまでの考え方、駅やバス停から1キロメートルとしていたのを、駅から300メートルから800メートル、バス停から300メートル以遠との方向性が示されたことは歓迎すべき内容です(300メートルは徒歩5分の計算)。
また、利用者ニーズの把握・市民アンケートで、バスを利用するための許容条件として、「バス停までの距離は徒歩5分まで、運行間隔は15分まで、1回当たりの利用料金は200円までが、それぞれ9割をしめる」という市民の声が示されたことも注目されます。
この市民の声をどう実現するか?英知を集めて検討する行政の姿勢が問われます。

※鈴鹿市は人口約20万人ですが、市街地が分散している町です。人口集積の低い地域を、路線定期型交通で対応しようとした場合、長距離で無駄の多い運行ルートとなる上、全ての居住地をカバーできないなどの問題が生じます。路線バス方式では市民の声に応えられません。それに代わるのがオンデマンド交通ですが、今回の高岡・一ノ宮など限られた地域内での運行では、多くの利用は見込まれません。なぜなら公共交通で行きたい所はもっと広範囲だからです。かといって市内全域を1つのオンデマンド交通エリアとすることも現実的でありません。人口1.5~2万人程度の地域を1つのオンデマンド交通エリアとすることが効率的だと言われています。


(4)コミバスの会の提案
 鈴鹿市民のコミバスをよくする会は、アンケート活動で市民の皆さんの声を聞き、鈴鹿市に適した公共交通を提案してきました。2つ程度の行政区を運行地域とするオンデマンド交通と、それらを結ぶ定時運行の中央環状路線の組合せです。
・オンデマンド交通は、デイサービスの送迎車両を想像してください。地区市民センターにワゴン車を2~3台配置し、電話予約で運行地域内をどこへでも送迎します。
・乗車運賃無料を提案しています。1乗車100円200円より、無料にすると利用人数が2倍3倍に増えます(2020年、春日井市での実証実験など)。低額の運賃を徴収しても運行経費に占める比率は低く、無料にして多くの市民が何回も利用するほうが行政サービスの向上と地域の活性化を促進します。運行経費は大手交通事業者に委託でなく自主運行すれば経費を抑えられます。
・会の提案にもとづくコミバス要望署名12,113筆を、昨年2月に市長に提出しました。

①石薬師地区住民の半数の署名
 コミバスの会の提案を石薬師地区で具体化した「企画案と要望書」及び「賛同署名」を、昨年10月に市長に提出しました。1ヶ月間の期間に人口6,200人の地区で2,874筆(住民の46%)の署名が集まり、20の自治会のうち16の自治会長も署名されました。予算も含めた具体的な運行計画を示しており、いますぐ実行できる内容となっています。

②一ノ宮地区で実証実験を行うなら
 高齢者人口の多い一ノ宮地区でも早期の公共交通の充実が求められています。コミバスの会の提案を一ノ宮地区で具体化すると、概ね次のようになります。
・運行エリアは、長太を含む一ノ宮地区と箕田地区(合計人口19,600人)を運行地域とするオンデマンド交通。1週間から30分前までに電話かスマホで予約。
・ワゴン車(ハイエース)2台リース、コンビニクル(運行予約システム)利用
・朝8時30分から夕方5時まで運行。日曜と年末年始は運休。
・運行経費は月約100万円。(現在の実証実験は月当115万円)
※一ノ宮地区での運行にあたり市議会答弁などで、3年間同じ運行形態でなく有料・無料、路線型・デマンド型などの実証実験を行うと述べていますが、購入した車両と現在の運行地域にこだわるなら、利用者の大幅増加にはならないと予想できます。

==========
鈴鹿市長 末松則子様
                  2021年6月16日
          鈴鹿市民のコミバスをよくする会

一ノ宮地区ほか地域交通改善のための懇談のお願い

 新型コロナや6月議会の対応など、ご多忙な毎日とお察しいたします。
さて本年1月より、地域交通の実証実験が一ノ宮地区で始まりました。これは市民の声を受けて、「机上の議論より、モデル地区を決めて早期に実証実験を」という市長の思いを形にしたものとして、歓迎します。
 実証実験も4ヶ月が経過し、様々な検証が行われる時期だと思います。コミバスをよくする会では別紙「一ノ宮地区実証実験の疑問と、今後の提案」を発表しました。
 これまで、市長さんとの5回の懇談を通じて、私どもの考えをお伝えし、末松市長にもご理解していただいていることと思いますが、一ノ宮地区実証実験の検証を通じて、今後、鈴鹿市の地域交通をどのように整備していくか、重大な判断を迫られてきております。
 つきましては、なるべく早い日程でのご懇談を頂きたくお願いいたします。

コミバスをよくする会ニュース32号 2021年3月発行

コミバスをよくする会ニュース32号2021-3.pdf
PDFファイル 3.3 MB

一ノ宮・小型バス試乗記

「往きも帰りも私一人」
~わずか5キロのところへ1時間もかけて走るバスは、誰も喜ばないし使わない~
 鈴鹿市が、今年1月25日から試験運転を始めた、高岡台団地、池田町、一ノ宮町・一ノ宮団地などと市役所を結ぶ小型バスの、試行運転を体験しようと、2月10日に見学乗車しました。鈴鹿市役所西玄関前発9時45分。運転手に「見学させてもらいます」と声を掛けて乗り込みました。
 乗り口のステップは、2段目に広めの鉄板が出てくるのに、それより下には出ません。高齢者はロー・ステップでないと乗りにくいのに、と思いながら乗車。
 しばらく待って、発車時間9時45分になったが乗客は私一人。運転手さんは三重交通の職業運転手。乗車賃200円を入れると発車しました。
 街は動き出した時間で、人の動きもあちこちにあります。鈴鹿市駅前、一ノ宮団地集会所前、オークワ高岡店と進むも乗客は私だけ。オークワから高木病院に立ち寄ったあと、大きく東に回って一ノ宮公民館、池田団地、一ノ宮市民センター、一ノ宮集落センターと、100メートルほどのところへまた止まるなど、路線型の運転では停留所が近すぎる気もします。
 各停留所には、黄色の幟とステッカーが張られていますが、どこも誰一人待っていてくれない事に内心がっかりです。それでも小型バスは、組まれた時間通り、ときには少し余計に停車して時間あわせをします。
 路線型のバス運行は、なるべく直線に近い路線と、集落毎に集まりやすく、よく判る場所を選ぶべきですが、その原則からはほど遠い不便な或いは無駄な設定だと感じました。例えば鈴鹿市駅から一ノ宮団地までの路線途中に須賀町という地域があるのに停留所はなく、折角の住民サービスにもかかわらず、不十分な計画に感じました。
 帰路も、同じように200円を払って乗車見学を行い、市役所まで帰りましたが、同じように他に乗車する市民もなく、市役所に一人で戻りました。バスから降りるとき、運転手さんに「有難う、張り合い無いね」と言ったら苦笑いしていました。
 途中で何人かの住民に会いましたが、バスを見る目は冷ややかで、狭い道路を通るので「邪魔だなあ」と言った表情に出会いました。歓迎されていれば、にこにこ顔で迎えてくれるだろうと思いながら、この事業は歓迎されていないと直感しました。
 末松市長は、このバスを2年間試行運転すると発表しました。この状況が2~3ヶ月続けば、この事業は意味が無い事が明らかになります。2年も続けず、私たちの提案する「無料のオンデマンドバス」の試験を急いで欲しいと強く感じました。
 私たちの提案は、石薬師地域で沢山の署名が集まり、住民の多くはその実現を待ち望んでいます。歓迎されるところで実験を行い、問題点があればただちに修正し、その経験を広く市内に広げていくなら、ムダ遣い無く確実に、住民から望まれる政策の展開が行われるのにと考えながら見学のバスから帰りました。(辻井良和)

発車オーライ
★鈴鹿市に「無料」の「オンデマンドバスシステム」を作ろうと提案してから9年になります。それ以前にも23年前からあった、鈴鹿市の「コミニティーバス」の運動を引き継いでいますが、もっと市民全体に役立つものです。★23年前は、三重交通が儲からないからと廃止したバス路線を、鈴鹿市が住民のために「コミニティーバス」を運行しました。その地域の人は助かり、石薬師高校生などの通学にも役立ってきました。★いま実現を求めている「無料のオンデマンドバス」は、全市民が対象で、免許証を返上した高齢者は勿論、子どもも大人も男も女も、自家用車が無くても、市民として行動したいすべての人々の交通要求を満たすものです。硬く言うと、「生きる権利(人権)」を保障し、自由に生活し交流する権利としての「交通権(交流権)」を全市民に保障するものです。★日本国憲法は、基本的人権の保障を高く掲げ、その実現のために国民が参加する選挙で政府を創り、国民の権利を行使する(実現する)事を当たり前のこととして決めてあります。しかも、その権利が侵されないように努力するよう求めています。★私たちの「無料のオンデマンドバスシステム」は、その考えに基づいて「市民が幸せに暮らせる交通システム」を鈴鹿市で実現しようと市長さんに提案しています。★不十分なものや、間違ったものは創らず、真に市民に役立つものを実現することは、日本国憲法に保障された市民の正当な権利です。良いものは、求め続ければ必ず実現します。

春日井市の公共交通と実験運行
 春日井市の公共交通を1月末に視察に行く予定でしたが、コロナ緊急事態宣言が出ているもとで中止しました。詳しい資料を送っていただいたので、学んで活かしたい大事なポイントを2点紹介します。
春日井市のポイント①
 名鉄バスが縦横に走っているのに加えて、市民病院や公共施設をつなぐ循環バス「かすがいシティバス」を走らせている。名鉄バスと重複して走っている区間もある。
■かすがいシティバス
昼間時間帯における高齢者の移動手段の提供、公共交通空白地の解消、及び市民病院や市役所など公共施設への接続を目的として、4路線整備されている。
 運行開始は2002年11月。春日井市の市内バス事業の見直しによる。いずれの路線も春日井市内の様々な公共施設や病院などを巡る。運行路線は開始当初は3種類7路線あったが、2009年10月1日に大幅に見直され、現在は方面別4路線で運行されている。
利用料金1乗車、大人200円,高齢者・小学生等100円,各種割引有り。市の負担金は約1億4000万円。
利用者一人当たり市の負担金は4路線平均で416円。収支率は約23%。1日利用者915人。
●東環状線 39km 左回り、右回り、各中型2台
●西環状線 19km 左回り中型1台、右回り小型1台
●南部線   15km 中型1台
●北部線   13km 小型1台
■名鉄バス=13路線、1日利用者13,903人
他に、あおい交通、名古屋市交通局の路線バスがある。
■公共交通全路線人口カバー率 93%
鉄道駅から800m、バス停から300mの範囲に含まれる人口カバー率

春日井市のポイント②
効率の悪い北部線地域での利便性向上のために、昨年4ヶ月間で4種類の「実験運行」を行った。
■実験運行
●ハートフルライナーミニ(定時路線型)実験運行
無料 8月3日~8月16日の月火水金曜日→198人利用
有料 8月17日~9月18日の月火水金曜日→187人利用
●ハートフルライナーミニ(予約型バス)実験運行
無料 10月5日~10月16日の平日→202人利用
有料 10月19日~11月20日の平日→401人利用
上記「験運行」の結果、「北部オンデマンドバス(予約型)」の導入が決定。これに伴い、夏頃から運行を開始し、今年10月にかすがいシティバス北部線を廃止。
 定員9人のワゴン車を用いて、AIオンデマンドシステムで運行。予約は、電話かインターネット・スマホから。運行は平日のみの午前7時30分から午後3時30分まで。運賃は、大人200円、高齢者・小学生等100円。

ありえない!
一ノ宮地域での「実証実験」

1人1回9,000円補助!

 

 2021年度予算案が発表されました。その中から、公共交通関係の予算案を見てみました。公共交通にたいする鈴鹿市の考え方が浮かび上がってきます。
①新交通システム運行事業費 1,302万円
 ノ宮地区において週に5日運行する新交通システムの実証実験にかかる運行委託費(三重交通へ) 。
 数字を見てビックリです。高岡台から一ノ宮、池田を回って市役所まで1日3往復する「新交通システムの実証実験」ですが、その運行経費が1日5万5千円!1日3人が往復利用すると見込んでいます(少ない!けど、実際それくらいしか利用していません)。5万5千円を6人で割ると9,166円で、運賃200円を引くと、8,966円です。利用者一人1回乗車の市の負担が約9千円!とても「新交通システム」とか「実証実験」とかいえる中身ではありません。抜本的な見直しが必要です。
 月110万円あれば、市民の期待の大きい、玉城町方式のオンデマンドバスをどれだけ走らせるでしょう。
■運行経費 55,000円/日(税込) × 242日(運行日数) = 13,310,000円 ■運賃収入 200円/1乗車 × 1人/便 × 6便 × 242日(運行日数)=290,400円 ■事業費 13,310,000円 - 290,400円 = 13,019,600円
②新公共交通計画策定事業費 566万円
 「鈴鹿市地域公共交通計画」素案を業務委託して作成する予算。計画作成をなぜ自前でできないか?
③C-BUS運行事業費 1億6,500万円
 西部・南部合わせてけっこうかかっています。運賃値上げ後、利用者は落ち込んだままです。
・西部地域C-BUS運行事業費9,135万円(※運賃収入2,229万円)
・南部地域C-BUS運行事業費7,414万円(※運賃収入1,254万円)
④廃止代替バス路線運行委託事業費 755万円
 平田駅から庄野~冨田~和泉・小田を通って亀山市みずほ台までのバス路線「亀山みずほ台線」1日15便。2009年9月末に三重交通が廃止した路線を、廃止代替バス路線として運行する経費。

コミバスをよくする会ニュース31号 2020年11月発行

コミバスをよくする会ニュース31号2020-11B4.pdf
PDFファイル 1.2 MB

ありがとう!1ヶ月間で2,874筆!!
  住民の46%の思いをこめた「石薬師コミバス署名」を市長に手渡しました。

 

 石薬師地区コミバス会員3名が呼びかけ人となり、9月から取り組んできた石薬師コミバス署名と要望書を10月29日、末松則子鈴鹿市長に手渡し、短時間でしたが懇談しました。
 石薬師地区だけで2,874筆集まりました。人口6,200人の地区で住民の46%方が署名いただいたのです。市長も署名をめくりながら、その数の多さに驚いていたように思えます。署名活動の思いをそれぞれ語りました。それを聞いていた市長さんは、同席した担当部長と課長に「しっかりと、この声を聞いてよ!」と指示され、署名に込められた住民の思いを、しっかりと受け止めていただきました。
 この間、石薬師地区で20ある自治会のうち12の自治会が、チラシを「広報すずか」と一緒に家庭に届けたり、署名用紙を回覧板で回していただくなど、協力していただきました。それ以外の地域では、会員がチラシを各家庭に配って、署名用紙を持って訪問してまわりました。多くの家庭で「がんばってください」「よろしくお願いします」と励まされ、地域住民の方の期待の高さがビンビンと感じられる、1ヶ月間の署名活動でした。
 署名と要望書とともに、すぐにでも実行できる「運行企画案」も手渡しました。この内容を検討してもらって、後日その報告を受けることになります。期待して待ちましょう!
 ご協力ありがとうございました。

高齢者の「外出支援」に思うこと
 「中日新聞」10月9日付に、「鈴鹿の庄内、椿地区~高齢者の外出共同支援~専用車両用意、12月から」の記事がありました。
 鈴鹿市は、クルマを運転できれば快適に暮らせる街ですが、クルマを手放せば、とたんに生活に困ってしまう街です。昨年来、各地域の地域づくり協議会が主体になった助け合い活動の一環として「病院・買い物付き添い」活動が広がっています。でも問題と思うのは、クルマも、事故の処置も、有償ボランティアさんの負担となっていること。新聞で紹介された庄内、椿地区では、クルマも保険も誰名義かは知れませんが、運転手の個人持ちでないことは確かで、一歩前進ともとらえられます。
 市内各地で、このような有償ボランティアさんによる「外出支援」が広がっています。でも、鈴鹿市の「外出支援」がボランティア任せでいいのでしょうか。末松市長は「公共交通サービスの充実」を掲げています。いっこくも早い実現、実証実験が待たれています。 (橋詰圭一)

春日井市でコミュニティバス実証実験のニュース
 10月14日、NHK朝のニュースで「春日井市がAIルートでバス運行」が目に止まった。ニュースの中で、「こういう乗り物があると出歩きたい」(利用者)、「出かけることで、より健康に生活を送ってほしい」(市担当者)のコメントがいいですね。
 ネットで調べると、「はあとふるライナーミニ実証実験」として詳しく載っていた。第1弾:定時定路線型バス(8月9月)、第2弾:予約型バス実証実験(10月11月)と、それぞれ無料期間、有料期間を設けて実証実験が行われるようだ。
 鈴鹿市もこれくらい積極的な実証実験を行ってほしいものだ。また、人口密度の低い鈴鹿市では、定時定路線型バスが適さないことは、実証実験を行うまでもなく明らかだ。コミバスの会が提案しているような予約型(デマンド)バスの実証実験がいま求められています。(橋詰)

発車オーライ
★「無料」バスで市民に喜ばれ、成功しているのは、三重県度会郡玉城町の「元気バス」や、愛知県刈谷市の「かりまる」バスです。★玉城町では、たくさんの高齢者の方の「町の健康教室」や町営の温泉施設「弘法温泉」の利用が多く、町民の健康増進に大きな効果が出ています。もちろん買いものや病院への利用も多く、買いもの先から帰りの利用も電話予約で簡単にできて迎えにきてくれます。★愛知県刈谷市は細長い地形で、各地の市役所の施設と市役所を結ぶ6本の路線が「無料」で利用できて、市民の交通費は殆ど無料で済んでいます。人口は15万3千人で、何と利用者数は年間70万人にもなります。驚きの利用状況です。運転は民間バス会社に委託しています。★「無料」なら、同じ財政負担でも、利用者が多くなり、一人当たりの費用は、無限に安くなります。それだけ市民の「便利」が増え、喜びが大きくなります。これが費用対効果の上でも優れた政策と言えます。★末松市長は、先の市長選挙の公約に、高齢者を中心に交通弱者対策としての市内バスを取り入れてくれました。また、市民に喜ばれる市内巡回バスの検討を始めたいと表明されました。私たち「コミバスをよくする会」は、この公約を実現しようと応援しています。早く実現したいものです。(辻井 良和)

皆さんの思いを市長に届けました。
 いつでも、誰でも、どこへでも行ける、コミバスの実現が強く望まれています。前回は1万2,000余の署名を末松市長に届けました。「市民の思いを重く受け止めます」との市長の言葉もありました。
 今回は、市内でも交通の便が悪く生活交通の要望も強い石薬師地区で、1日も早く実現してほしいと、有志で署名活動を展開しました。
 石薬師地区連合会・山下会長のアドバイスも頂き、各自治会の判断で協力もありました。ご協力いただけない自治会もありましたが、住民の皆さんは心良く署名していただきました。
 約1ヶ月の間には、何本かお電話いただいたりもしました。「私に協力できることはありませんか?」「私、協力します!」「私、運転しますよ!」たくさんの声かけも頂き、元気がでました。とても、うれしかったです。
 私は、鞠鹿野、アートヒル、栗峯、上田新田、山の原、山の花、上田本里自治会の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
 10月29日に、皆さんの思いを市長に届けました。また、年内に市長と懇談もする予定です。これからもご協力をよろしくお願いします。(上田町・田中 美代子)

「ありがとう!」と感謝された署名活動
 自由が丘の代表として名前を載せてもらった以上「がんばろう!」という意気込みで、署名用紙の配布と、署名の回収をしました。
 「足立さんたちなら、なんとかしてくれるだろう」と住民の強い要求の声がありました。ご近所はもちろん、団地内の遠いところからわざわざ持ってきてくれた方は、30名を超えていました。「ありがとう!」と感謝されました。「ごみ集積所にバス停をつくりたいんです。300メートルくらい歩いたらいいところに、つくりたいんですよ」と話しをすると「それは助かる」と、反対する人はなく取り組めました。
 10月29日には市長へ、みなさんからいただいた署名を届けました。一日も早く、コミバスを走らせて欲しいとお願いしました。ずっしりと思い署名を手にされた市長は、前向きに考えてくれそうでした。(自由が丘・足立 房枝)

みなさん同じ思いで、ついつい話し込んで
 65才を過ぎた頃から、運転をやめる時期について考えています。車をやめたらどこにも行けないなんていう生活は嫌です。私の住んでいる自由が丘は、車がなかったらどうしようもないところ。
 今回、署名で各戸を回らせてもらって、みなさん同じ思いでいることを、ヒシヒシと感じました。「コミバスが通ったら、みんなでバスに乗って出かけよう!」なんて、ついつい話し込んでしまいました。いつまでも元気で暮らせるために、コミバスを必ず走らせるということを目標に、微力ですが頑張りたいと思います。(自由が丘・桑原 千香子)

うれしいことばかりの署名活動
 今まで、コミバスの運行のために活動されているのを見ているだけだったのですが、今回の署名活動に何かお手伝いさせてくださいとお願いしたところ、知った顔のご近所回りの署名を回収させていただきました。
 各戸をお伺いすると皆さん口を揃えて「ここは車がなかったら動きようがない」と言われ、「是非とも実現に向けて頑張ってください!」と励まされたり、家の外の道路まで追いかけてきて「暑いからこのジュースを飲んで」と差し入れをいただいたりと、うれしいことばかりでした。
 沢山の署名をいただいた感謝と「何とか早く住民の足を!」の多くの切実なお声が無駄にならないように、コミバスの運行の早期実現に向け、活動してゆかなければいけないと思いました。(自由が丘・前田 由紀子)

早期に石薬師地区のコミバスの運行実現を!!
 9月15日から10月15日までの一カ月間、まだ残暑の残る中、「石薬師地区に無料のコミニティバスの運行を」の賛同者署名を夫と集めて回りました。
 協力していただける自治会は、自治会長さんにお願いして回覧してもらいました。その際、ある自治会長さんは、署名が全家庭に配布されるように広報に挟んで配布をしてくださいました。お陰でたくさんの署名を集めることができました。
 自分たちで回ってという自治会は、一軒一軒、二人で戸別訪問をして、お願いをして回りました。行くところ行くところ、どの家も私たちの話を熱心に聞いてくださり、快く署名をしてくださり、帰り際には、「よろしくお願いしますね。」「ありがとう。」の言葉をかけてくださり、こちらがかえって励まされ、元気をいただきました。
 若い人が多く住む団地の一画でも、どの家も署名をしてくださり、家族全員の署名をしてくださる家がほとんどでした。800余りの署名が集まりました。訪問していく中で、断られた家は、数軒だけです。賛同署名を集める中で、多くの人たちがもっと便利に利用できる移動手段を望んでみえるんだなあとあらためて感じました。石薬師に住む地域の人たちの要望に応えて、一日でも早い無料のコミニティバスの運行ができるように望んでいます。(石薬師町・萩森 美知子)

コミバス会員が石薬師地区での生活交通バス運行要望書を準備

 鈴鹿市民のコミバスをよくする会会員で石薬師地区の3名が、末松則子鈴鹿市長宛の要望書を準備し、賛同署名を集めています。
 また、要望書を準備するにあたって、詳細な運行経費の試算も含めた「運行企画(案)」も提示して、住民の共感を広げています。
 要望書のポイントは2つあります。
①一番の特徴は、玉城町方式のオンデマンドバスにすることです。
バス停をごみ集積所70ヵ所と商店や病院など目印になるところ100ヵ所程度作り2台のワゴン車を電話予約で走らせます。電話予約はなじみがないので初めの説明が大変だと思いますが、歩いて行けるところにバス停を作ることで多くの人が利用することが出来ます。
②もうひとつの特徴は、無料で提案していることです。
コンビニクルを使った運行は全国57ヵ所ありますが、無料で運行しているのは玉城町だけです。玉城町でも試行運転の後で有料にするかどうか検討したそうですが、仮に100円でも徴集すると利用人数は半分になるだろうと試算し、運行経費に占める割合は1割程度なので、無料にして多くの市民に多く利用してもらった方がいいと判断したそうです。素晴らしい町長の決断だとおもいます。
そうはいっても、無料では申し訳ないとの声もあり今回の企画案では、無料で試行運転しながら、利用者やご家族、商店などからも寄付を集めることなど検討することとしました。100円でも取ると利用人数が減るのは明らかですし、また運賃を毎日集約する手間や事務経費も増えるので、この面からも無料が一番です。
==========
■要望書
 高齢化社会を迎え、移動手段の確保が焦眉の課題となっています。
石薬師地区では、Cバス庄内・神戸線が運行されていますがバス停までの距離が遠く、歩いて行けない人が多くて困っています。上り下りとも1日7~8本の運行で、日常生活の足としての利用は限られています。
 また、自動車の運転免許返納を考える住民も増えていますが、現実は日常の買い物や通院、文化・スポーツ活動など、自家用車なしでは生活できません。
 末松市長を先頭に、市の担当部局でも様々な検討が行われ実証実験も行われようとしていますが、乗合タクシー方式やミニバンの路線運行方式では、利用のしやすさと運行経費の点で課題が大きく、将来への展望が見えません。
 石薬師地区住民の移動手段の確保について、次のとおり要望いたします。
■要望事項
1,ワゴン車を活用した無料で電話予約方式の生活交通バスを石薬師地区に運行してください。

2020-9生活交通要望書(石薬師地区).pdf
PDFファイル 288.6 KB

コミバスをよくする会ニュース30号 2020年3月発行

コミバスをよくする会ニュース30号2020-3.pdf
PDFファイル 1.5 MB

すべての人が利用できるコミバスを!
 2月18日、12,113筆の要求の詰まった署名を末松市長に届けることができました。
 私の住んでる地域は、神戸に行くにしても、四日市に行くにしても、バスの運行は2時間に一本です。車の運転できない人にとっては本当に不便です。TV報道で、高齢者の交通事故が頻繁に流れ、運転免許返納の機運も広がっています。高齢者になるといつまでも車を運転できません。
 市長さんに向けての署名を自由ヶ丘の「いきいきサロン」でお願いしたところ、参加者全員の方が署名をしてくださいました。また、そのなかで、持って帰って署名を広げてくださった方もいました。地域の皆さんにとっても、バスの運行はとても切実な要求だと改めて感じました。
 末松市長との懇談会の席で、市長さんは、今年度、まず一ノ宮でバスの実証実験を始めると言われ、この2月議会で公共交通の実証実験の予算が750万、計上されました。いよいよ実証実験が始まるのです。
 今後は、バス停が歩いて行ける距離にたくさんでき、乗り継ぎもスムーズにできるなどの市民のだれもが利用できるような運行システムを考えていくことが必要だと感じています。私は、事務局の一員として、玉城町のオンデマンド(電話予約制)を見学してきましたが、そんなに広くない一室で、2人の人でかかってくる電話を受け、バス運行をコンピューターで管理していました。鈴鹿市もこの方法でやれるのではないかと思っています。
 たくさんの地域の方が無料のバスの運行を待ち望んでいます。早期に全市で無料バスの運行が実現することを願っています。(萩森 美知子)

 

発車オーライ
★末松市長との4回目の懇談が2月18日に実現し、私達の運動は目標を前方に見据えて進む段階に来ました。市長さんからも実現に向かう決意が話されました。
★末松市長さんからは、私たちの意見を尊重すると言う意味の言葉もありましたが、今年度予算に計上された内容とは大きな食い違いがあります。
★私たちの構想は、各行政区を中心にワゴン型のオンデマンドバス(電話やスマホで予約して乗る地域巡回バス)と、市の中心部を循環するバスを一体の交通システムを提案しています。そしてそのバスは「無料」が前提です。
★もう一つ大事なことは、このオンデマンドバスの運行には、利用者の乗る停留所と行き先の停留所を決め、更に途中で乗り込んでくる別の利用者の、乗る場所と降りる場所を決めて、その順番を間違えなく運転手に伝える、運行管理のコンピューターシステムがどうしても必要です。玉城町で元気バスが成功しているのは、東京大学が開発したコンピューターシステム「コンビニクル」が使われたからです。
★末松市長の実行に移すという気概に応えて、いよいよ私たちのノーハウをきちんと伝える仕事が大事な時期を迎えました。
★富士登山に例えるなら、やっと五合目まで来たが、これからがいよいよ油断できない石ころと砂利混じりの道を、一歩一歩、細かいことの合意を積み重ねなくてはならないようです。
★その力は、市長さんへの1万2千を超える、「無料バスを走らせて下さい」の要請書の重さ(熱意)であり、市民の声でしょう。

 

市長との懇談 五合目に至る
 たくさんの方に市長宛の要請署名を集めて頂き、懇談の席で、12,113人の署名を末松市長に手渡しました。市長も「1万を超える署名、重く受け止めます」と言って受け取ってくれました。
 4回目となる今回の懇談では、末松市長からかなり具体的な検討が行われている事が話されました。
 地域の巡回バスは、タクシー型ではなく10人乗り程度のワゴン型の車がよいと思っていること、利用料は無料が良いと考えているが、既成のバスに乗り換えるには、三重交通バスの料金も無料にするかどうか検討しているとか、運転手の確保が出来るかどうか、市内にたくさんある団地の住民の高齢化に対応して団地内に巡回バスを優先してみたいとかの話が出てきました。
 検討が始まったとの印象は受け、一歩進みつつある感はしましたが、この日の話しからは、私たちの提案を詳しく検討しているという印象ではなく、市長は私たちの提案に沿って検討を命じたが、職員は頭の切り替えが出来ないまま、従来の他都市の物まね段階から進まず、頭の切り替えが出来ていないという印象でした。
 私たちの提案は、無料のオンデマンド地域巡回バスと、中型(現在のコミバス程度)のバスによる定時定点の循環型を組み合わせ、誰でも乗れる全市内をカバーする鈴鹿市直営のバスですから、このセットを崩しては成功しないものだと伝えました。
 もう一つ大事なことは、このシステムを円滑に運用するには、すでに確立している「コンビニクル」と呼ばれるコンピューター運用システムを活用することです。これ抜きには、たくさんのバスの利用者の、乗り降りの順番を正しく処理することは不可能です。
 市長の話しにはこの点が欠けていました。巡回バスは無料にするが、既存の三重交通バスとの連絡運用という前提からは、このコンピューターシステムは浮かんでこなかったのでしょう。この点の理解を進めることが残された課題に感じました。まだ職員の頭の洗濯が出来ていないと感じました。
 1万2千人を越える市民の熱い願いに応えるには、この大きな構想を解決するだけの知識と研究の熱意が必要です。4月からの試行を考えるなら、これから短期間に、私たちの構想を全体として理解して貰う働きかけが必要だと感じました。
 山登りは5合目を超えたかどうかの地点です。もう一押しの運動が大事な時期を迎えています。
 今後の一層の具体的な検討の場を要請していきたいと思います。(辻井 良和)

市長より「期待に応えられるように頑張りたい」と、嬉しい発言
 コミバスをよくする会の総会が、2月19日にジェフリーホールで開催されました。総会は2年毎で、辻井会長より報告があり、橋詰事務長より経過報告と会計報告もありました。
 総会の前日の18日には1万2,000余りの署名を、末松市長に手渡し、その署名の重みをしっかり感じ受け止めて頂きました。市長さんとの懇談では、市長自らが地域に出かけた時に、何人かの市民の方より「コミバス署名したでな、市長よろしく頼みます」と声をかけられたことなどに、市民の方の思いの強さを感じてみえました。「その期待に応えられるように頑張りたい」という、嬉しい発言をお聞きすることもできました。
 私たちは、成功している玉城町のように、誰もが、いつでも、どこへでも、無料で出かけられる生活交通が、1日でも1時間でも早く実現されることを強く願っています。 (田中 美代子)

署名活動で感じた痛切な声 末松市長に託す思い
 2月18日、末松市長とコミバスの会の懇談がおこなわれ、昨年秋以降取り組んできた署名を提出した。1万2千余の署名に込められた思いを市長始め、市の幹部のみなさんが真摯に受け止めていただくことを願うばかりだ。
 署名活動には私も何度か参加したが、その中で聞いた日々の病院通いや買い物などに難儀する高齢の方々の声は痛切だった。
 一例を紹介すると「最寄りの近鉄駅まで歩き、電車を降りた後さらにバスで病院まで通っている。お金も労力もたいへんです」そうおっしゃってオンデマンドのようなバスが走るなら、どれだけ生活が便利になるか切々と話しておられた。
 世論の盛り上がりもあって今度ようやく実証実験が行われるはこびとなった。それ自体は結構だが「帯に短し、たすきに長し」ということわざがあるように中途半端な運送体系では市民ががっかりするばかりである。
 「末松市長のもとで暮らしていてよかったなあ」と多くのみなさんが実感できるバスがこの街の隅々を走る日を心待ちにしている。(谷口 茂)

12,113筆に託された市民の思いの強さ、実現を
 2月18日、コミバス署名12,113筆を市長に提出し、懇談しました。3ヶ月半の署名活動で、私たちも市民の方の思いの強さを改めて感じましたが、その思いを直接市長に伝えました。
 末松市長からは、昨年秋に、地域の集まりなどに出かけたとき、何人もの市民の方から「コミバスの署名をしたでな。市長さんよろしく頼みます」と声をかけられたなど、署名の広がりと市民の方の思いの強さを感じています。その期待に応えるよう頑張りたいと、嬉しい発言です。市長の発言からいくつかメモしました。この1年間で市長も行政も真剣に検討をすすめていただいていると感じました。
★「乗合タクシーは、隣に誰が座るか分からないので息苦しいという声がある」→その通りです。亀山市でもうまく行っていません。
★「会の皆さんと、中央環状と地域巡回のイメージに大きな違いはないが、地域巡回では路線バス方式がいいのか、オンデマンドがいいのか検討がしている」→いくつかの方法を検討いただいているのは嬉しいですね。でも、鈴鹿市は広い街で、地域も広いので、オンデマンドが効率的で利便性が高いと思います。また、無料と有料では利用人数に2倍以上の差がでるでしょう。
★「例えば地域巡回を地域づくり協議会に任せた場合、持続性に不安がある」→地域づくり協議会に任せるのはムリがあります。玉城町のように社会福祉協議会かNPOに委託して雇用契約をハッキリさせ、行政が監督できれば、持続的運行は難しいことではないと思います。
★「既存の三交バス路線との関係や、新しいシステムを交通事業者に委託したときの経費や路線等々も検討している」→中央環状は交通事業者への委託も選択肢としてありえますが、その場合でも実験運行は無料でないと難しいし、どういう影響が出でるかは机上でいくら考えても結論はでないので、まず無料で実験運行することにより、三交バス路線にどういう影響がでるのか?課題は何か?見えてくると思います。
 コミバスの会として今後どういう運動をすすめるかは、4月頃に谷口副市長さんとじっくり懇談して考えていきたいと思います。署名活動にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。引き続き実現めざしてチカラをお貸し下さい。ご意見をお寄せ下さい。(橋詰 圭一)

新交通システム実証実験に思うこと
 2月議会に上程されている新年度予算案に、新しい公共交通のための2つの事業が提案されています。
 いよいよ実証実験が始まるのは歓迎すべきことです。新しい事業を始めるとき、机上の議論より、実証実験を行わないと解らないことが多々あるからです。
 担当部局では1年前より、「乗合タクシー」を前提とした方式を模索し、昨年秋には一ノ宮地区で住民アンケートを実施しました。その結果が今年2月に公表されましたが、乗合タクシーを利用したいという方は極めて少なく「現時点での導入は難しい」と、住民に回覧板で報告されました。
 今回、新年度予算に提案されている運行事業費750万円は、一ノ宮地区において運賃300円でCバスのように路線を決めて運行しようというものです。西部Cバスも通勤・通学時間帯は乗客も多いですが、日中の利用は限られています。予算案でも1日15人程度の利用しか見込んでいません。人口密度の高い市町では路線バス方式も利用が多いですが、鈴鹿市のように民家が散らばった市町では、「空気バス」になる懸念もあります。
 先日の末松市長との懇談では、路線バス形式か、デマンド形式か、有料か、無料かなど検討をすすめ、実証実験を行いたいとのことでした。
 鈴鹿市では10年遅れで検討され実証実験を行うのですから、他市の成功と失敗に学び、他市よりも誇れる事業をすすめてほしいと思います。
 コミバスをよくする会では、地区内を運行するワゴン車は、路線バス形式よりも、電話予約で走らせるデマンド交通(停留所は自治会のごみ集積所など)が効率的で、利用も多く望めると提案しています。
 またデマンド交通は人口2万人位の地域が効率的といわれていますので、仮に一ノ宮地区で実証実験を行うにしても、一ノ宮と神戸地区を中心に、図書館や保健センター、中央病院も運行範囲に入れることで多くの市民に利用されるでしょう。(橋詰 圭一)

第5回総会を開催しました。

 2月19日(水)の午後、ジェフリーすずかホールで「鈴鹿市民のコミバスをよくする会第5回総会」を開催しました。初めに、辻井会長から前日の末松市長への署名提出と懇談の内容を中心とした報告があり、「5合目まで来た。もうひとがんばりしましょう」と呼びかけました。橋詰事務局長が、この2年間の活動報告と今後の活動方針、会計報告、新役員の提案などを行いました。また、公務で出席出来なかった末松市長より、心のこもったメーセージが寄せられました。
 7名の方から、この間の活動についての感想や意見など、前向きな発言がありました。最後に発言された方からは、「前日の懇談会での末松市長の発言で、昨年秋に公民館の発表会などに出かけたときに、何人もの市民の方から『末松さん、私もコミバス署名をしたよ。よろしく頼みます』と声をかけられたというのは、私たちの運動の広がりをしめしたスゴイこと。皆さんも私も、末松市長を見かけたら『コミバスお願いします。コミバスの会の提案でお願いします』と声をかけましょう。いまそれが一番大事と思います」との提案があり、大きな賛同の拍手がおきました。
 最後に西村副会長より、この間の活動と総会参加への御礼の言葉がのべられ、総会をしめくくりました。もうひとがんばり、運動をすすめましょう。

 

コミバスをよくする会第5回総会2020-2.pdf
PDFファイル 362.6 KB

CNSケーブルNews2月20日(木)放送号で放送されました。

コミバス署名12,113筆を市長に提出し懇談しました。

コミバス署名12,113筆を市長に提出し懇談しました。

 末松市長からは、「署名を手に取り その重みに改めて利便性の高い交通サービスを整備していく必要性を認識しました」との感想が語られました。
 その後、会の考えや鈴鹿市の取り組みについて懇談しましたが、この1年間で市長も行政も真剣に検討をすすめていただいていると感じました。


 詳しくは、近日中に発行の「コミバスの会ニュース」でお知らせします。
 翌日の中日新聞鈴鹿亀山版に大きく載せていただきました。

コミバスをよくする会ニュース 2019年11月号外

コミバスをよくする会ニュース2019-11号外.pdf
PDFファイル 876.4 KB

誰でも、市内どこへでも行ける
「無料」のコミバスを走らせて下さい

署名集約集会を開催(10/19)
中間集計9,263筆

 コミバス署名集約集会を10月19日にジェフリーすずかホールで開催し、約40名が参加しました。始めに、辻井会長が、この間の活動や市長懇談の内容などについて報告。その後で、質問や経験交流など10名の方から「なぜ無料が良いのかよくわかった。」「停留所を増やしてほしい」など活発な発言が続きました。
 最後に、橋詰事務長が署名集約数を報告。当日会場に1,405筆が持参され、署名集約数が9,263筆になりました。予想を上回る署名数に、会場から大きな拍手がおきました。この2ヶ月半のみんなの頑張りと、要求の強さがひしひしと伝わってきます。
 引き続き11月23日(土)を最終締切として、もうひとまわり署名を広げていくことを確認しました。12月には、1万筆を大きく超える署名を末松市長に届けて懇談したいと思います。もうひと頑張りしましょう。

長太スーパー前で374筆
 10月26日、マックスバリュ長太店様の店頭をお借りして、9時半から12時まで署名活動を行いました。事前に周辺に署名用紙とチラシを配っていたので、30名の方が署名を書いて持ってきてくれました。「皆さんよろしくお願いします」と丁寧に持ってきていただきます。1筆1筆に込められた、皆さんの思いが伝わってきます。

いま、署名総数は9,819(10/26現在)


スーパー店頭 署名活動<予定>
11月16日(土)9:30~12:00
   マックスバリュ 鈴鹿店(カーマ横)
11月23日(土)9:30~12:00
   マックスバリュ 岡田店
※ご協力下さい。大人数だと署名集めが多くできます。

★最終締切日は、11月23日
マックスバリュ岡田店にお持ちいただくか、それまでに郵送、またはお電話いただくと取りにうかがいます。
12月に末松市長に手渡し、懇談します

コミバス署名のご協力のお願い(号外)

 

コミバス署名のご協力のお願い

 

 鈴鹿市民の方々のなかで一番強い要望は、「生活の足を何とかしてほしい。コミバスを走らせてほしい」ということではないでしょうか。


 私どもの会は、2012年に発足し、その後、先進地の見学会、スーパー前でのアンケート活動や、住民懇談会など様々な活動に取り組みながら、末松市長や担当部局との懇談も続けてきました。


 先月、末松市長との3度目の懇談では、「来年にはいくつかの地域で実証実験をしたい」と述べるなど、実現へ一歩も二歩も近づいてきました。


 早期実現へ向けて1万筆超を目標に、市民の願いを市長に届ける署名活動を8月からすすめることになりました。多くの皆さんのご協力をお願いします。

ーパー店頭 署名活動
スーパーマーケット様のご厚意により店頭をお借りして下記日時に行います。
9月11日(水)9:30~12:30 オークワ木田店
9月18日(水)9:30~12:30 オークワ高岡店
9月29日(日)9:30~12:30 チャレンジハウス磯山店
10月12日(土)9:30~12:30 マックスバリュ若松店

署名集約集会
日時:10月19日(土)14:00~15:30
場所:ジェフエリーすずか3Fホール
多くの皆様のご参加をお願いします。

コミバスニュース29号 2019年9月発行

無料で実施できるように
沢山の要請署名を市長さんに届けましょう

 

 8月9日の市長さんとの懇談会では、私たちの会に対して、40分間ほど懇談の時間を設けて頂きました。
多くの市民が待ち望む「生活支援の交通」が、いよいよ実現できると、大きな期待を抱かせてくれました。
その事業が正しく発展するように、いま私たちも強く関心を持ち、その中身についてはっきりと意見を出し、私たちが望む「無料」のオンデマンドバス(予約制の小型バス)が出来るよう注意深く見守り、誤りの起きないように進めて行くことが必要です。
 そこで、この大事な時機に、鈴鹿市民の沢山の声を集め「無料」で利用しやすい物にして欲しいと、声を届けることが大事です。無料バスには、鈴鹿市が直営する無料バスのシステムが必要なこと。予約制の個人個人の行き先を順番に整理するのに必要なコンピューターシステムは、実績のある東京大学大学院の「コンビニクルシステム」を使うことで、時間も節約して混乱のない整理が出来ることなど、運転の成功に必要な条件を正しく選ぶ必要があります。
 無料バスなら運転は普通免許で出来るので、三重交通に委託したり運転手を回してもらう必要が無く、運転経費が安く済みます。
 既定のバス路線を持つ三重交通などとの関係は、「無料バス」の停留所の中に、現在の三重交通バス停や近鉄駅、伊勢鉄道の駅などを含めて、連絡をよくして使い易いものにすることです。
玉城町や刈谷市のように無料がいい
 この様な私たちの提案を、市長さんの実行方針の中に採用してもらうことが最も大事な条件です。市長さんの言葉からは、鈴鹿市独自の交通体系を確立しようと努力し、市長さん自身の言葉で話されています。
 市長さんが玉城町や刈谷市の無料バスを利用する経験を持っており、その成果と問題点を知っているのですから、あとは鈴鹿市議会の同意です。市議会議員の中で「無料」の方が良いのだと理解が進むように、署名を多く集めることも大事なことです。
 「コミバスをよくする会」では、この8月から10月末にかけて、市民の多くから「無料のオンデマンドバス」や「無料の市内循環バス」を創って下さいという、市長さんへの要請署名を集めます。利用される方はもちろん、そのご家族もこの署名にご協力をお願いします。また、この署名を集めて下さる方をお願いしますので、署名用紙を何枚かお取り下さるようお願いいたします。(辻井良和)

発車オーライ
「早く無料バスが欲しい。」そんな声があちこちで起こり、鈴鹿市市政懇談会でも、各地で末松市長の耳に届き、市長も今年6月議会で調査費を付けてくれました★8月9日の「コミバスをよくする会」と末松市長との懇談会では、末松市長さんも「すべての市民に喜んでもらえる小型バスを走らせたい」と、突っ込んだ具体的な話し合いが進みました★市長さんの話の中身は、オンデマンドバスを想定した運用で、どこへでも迎えに行けるものにしたいという印象でした★しかし、話しの最後に、試運転については、無料と有料をどちらもやりたい旨の発言があり、コミバスよくする会からは、「有料」で実験をすることは、三重交通が同意しないと、試運転自体が出来ないことになり、「無料」バスを混乱させ潰してしまう恐れがあるので、試運転は無料でやって欲しいと強く要望しました★今まで成功している玉城町、刈谷市、碧南市はすべて無料で、利用者も年々増えていて、住民に喜ばれ、停留所やコースの変更も、交通会社からの干渉もなく成功していること★有料で走らせたところは、最初は沢山利用されたが、年々利用が減り、乗車賃を引き上げると一層減ってしまったことなどを話しました★その理由についても「オンデマンドバス」は、生活のための利用でお金を出せば買い物を減らすことになり、だんだん乗らなくなるものだからです★現在の路線バスは遠いところへ通うもので、お金が要っても仕事など行かねばならないものだからです★運転免許を返上した人のためにも、一日も早く「無料」の生活交通を保障してあげたいのです。(辻井良和)

8月9日の市長懇談会にて

朗報です!!

 なんと、コミュニティバスを来年から、高岡・一の宮、石薬師地区など、いくつかの地域で試行運転したい、病院や駅、商業施設には必ず行けるようにしたいと、市長から発言がありました。バス停はごみ集積所を目安に設置をとの会の提案にも理解があったと感じました。
 そして、経費やコース、地域間をつなぐ中央循環路線を連結してこそ、子どもから高齢者まで、生活弱者にとって生活交通が充実し、生活向上につながるよい機会となることを願っています。
 具体的な内容についても、無料で利用できるものでないといけないと思います。100円でも有料となれば、運行許可など規制にしばられるため、市民の要望に応じて自由に計画、変更できるものでなければならないからです。
 実証実験、試行運転を開始してもらうために、いま、署名活動を実施しています。またも7地区の自治会や世話して下さる方々に署名をお願いしたところ、心良く引き受けて下さいました。すでに手元に届いて来ています。今一番必要とされている問題です。
 誰もが市内どこへでも行ける無料バスの運行を実現できるよう、ご協力をお願いします。(上田町・田中美代子)

「本気度」を感じた市長懇談
でも、無料ではまだ隔たり

 さる8月9日、「コミバスをよくする会」の代表5名で、末松則子市長と懇談を行いました。石田秀三市議も同席しました。
 市側からは前回に続き都市整備部長らが出席されましたが、今回新たに就任されたばかりの谷口副市長も加わり、生活交通問題への市の「本気度」を感じました。
 今年1月の市長懇談では、市長から生活交通問題への前向きの見解が得られ、その後の市長選挙でも高齢社会に対応した交通政策が重点公約になっていました。今後のゆくえに多くの市民の期待と関心が高まり、そしていよいよ実証実験が計画されつつあるという重要な局面で、再度「コミバスをよくする会」としての提案をおこないました。
 市長からは「病院や買い物、駅に立ち寄れる構想を描いている」「実証実験のモデルとしては高岡や一宮地域を考えている」などの答えとともに「無料でやるかどうか未定」「料金体系はもう少し考えたい」と答えがありました。
 改めて生活交通問題への市長としての強い意欲を感じることができたのはよかったと思いますが、「コミバスの会」が提起する無料化の持つ重要な意義が十分認識されていないと感じました。
 無料化の提案は単に「タダの方がいい」というものでなく有料化になった場合、鈴鹿市公共交通会議という枠に縛られ、市民の要望に沿った交通政策にならない、という点をしっかりわかってもらう必要があると思いました。
 残念ながら行政側には、無料化という発想は今のところ期待できそうもありません。それなら、「無料でコミバスを運行してください」という世論の力で市長の背中を押すしかないでしょう。
 そのためにも「コミバスの会」として取り組む署名をいっぱい集めることだと思います。
みんなでがんばりましょう。(桜島町・谷口 茂)

署名を持ち寄り集まろう!! 目標1万筆超!!
コミバス署名集約集会
10月19日(土)午後2時開会
場所:ジェフリーすずかホール
内容①この間の取り組みと、実現の展望についての報告
   ②私はこんなコミバスがほしい、意見交換
   ③署名活動の経験交流・・・など

コミバスをよくする会ニュース29号2019-9.pdf
PDFファイル 421.3 KB

コミバスニュース28号 2019年8月発行

末松市長さんの公約実現を後押し
広く、署名活動を行います

 鈴鹿市民のコミバスよくする会では、4月の市長選挙で3期目の当選を果たした末松則子鈴鹿市長さんと、引き続き「無料」の巡回オンデマンドバスと、同じく無料の主な市街地を巡る中型循環バスで、市内のどこからも、誰でも 市内どこへでも行ける「市民バス」の提案をしてきました。
 末松市長は、選挙公約にも表し、本当に交通弱者に喜ばれる物を創ろうと思われていますので、ここで初めて大がかりな署名運動に取り組むことを計画しました。
 この署名は、末松市長の、交通弱者に喜ばれる市民交通をと言う願いに答え、市民に喜ばれ、鈴鹿市の財政負担も軽く、利用者が増えるほど一人当たりの鈴鹿市の税負担が少なくなる、具体的提案の実現を願うものです。
 6月議会では、鈴鹿市の公共交通のあり方を検討する会議の設置が決まりましたが、実証運行については歯切れの悪い答弁でした。
 私たち「コミバスをよくする会」は、多くの市民の期待に応えたいとする市長さんの願いに沿って、一日も早く「無料」の巡回バスと鈴鹿市の根幹となる街区を循環する中型の循環バスを走らせたいのです。
 鈴鹿市に今まで無かったシステムを取り入れることには、利害関係者から反対や疑問が出るのは当然ですが、それらの意見には必要な説明や反論も行いながら、これだけ多数の市民が求めている事実を、署名の数で答えを出したいのです。
 市内のいろいろな団体を初め、無料の交通システムを望む人たちのすべてから署名が集まるよう、ご協力を頂きますようお願い致します。
●署名に協力して下さる方を広げてください。
●署名用紙が必要な方には、すぐお届けいたします。
●署名の集約は、10月末とします。
===============
①無料なら、自由に計画できる
②無料ならいますぐにでも試行運行ができる
③無料の自主運行なら運行経費も安くできる
===============

発車オーライ
★5月6月の、我が鈴鹿市長末松則子さんの発言や動きを見ていると、私たちの求めているオンデマンドバス(地域巡回小型バス)と鈴鹿市の主要な町を大きく循環する循環バス(市内循環中型バス)の構想が理解されつつあると感じます。★市長選挙の公約には、高齢者を中心に交通弱者対策としての市内の生活バスを取り入れてくれました。また、5月の当選直後の記者会見でも、市民に喜ばれる施策として、市内巡回バスの検討を始めたい、と表明されました。是非実現を応援しましょう。★ところが、市長を支える担当職員が答えるその内容は、私たちが望ましくないと指摘する、「有料」の現在のコミニティーバスの運行を、地域自治会などに委託しようとするような、鈴鹿市の責任を果たせないようなものです。末松市長の思いは理解できるのに、職員の答弁は理解できないと言うことは、市長の考えの根本を職員が理解できないと言うことでしょうか。★市長の心には、玉城町のように、住民の求めるところへその人を届ける小型バスがあり、その効率的な運営は、東京大学開発の「コンビニクルシステム」利用がイメージされています。ところが職員の頭には、現在のコミニティーバスでさえ三重交通に気をつかい、「無料」で始めるとどれだけ補償が要求されるか判らないので、無料が打ち出せないのでしょう。★その結果、亀山で失敗した「乗合タクシー」や、相模原市の乗合タクシーなど、多くのお金がかかり、その割には住民に喜ばれない中途半端なものを、取り敢えず提案しようという、安易な考えに陥っているのでしょう。ましてや、試行と称して地域自治会などに運営を委託するなどと言うのは、公共施設の責任を、責任の軽い組織に負わせ、責任をなすりつける無責任そのものです。★「無料」こそ、市当局が責任を持ち、必要最小限の費用で、住民の求めるところに全面的に応ずる地域福祉の正しい姿です。職員が、地方自治体の事務事業としての住民の交通権の保障、車に乗れなくなった市民の、内容豊かな社会生活を守る事を、地方自治体の職員の仕事として自覚してほしいと願います。(辻井良和)

===============

 6月議会で、地域公共交通をめぐり、「実証実験」と「公共交通検討会議設置」という、2つの動きがありました。ご一緒に考えて見ましょう。

「新たな交通システム」の実証実験は
ある程度広い地域で無料でなければ始まらない

 末松市長が今期の公約に掲げた公共交通充実への「実証実験」がどうすすめられるか、多くの市民が注目しています。
 市議会での答弁で末松市長は、「小規模需要に対応した新しい交通サービスとして、その運行手順を地域、交通事業者、行政、それぞれの役割を示した『手引書』にもとづき、移動手段にお困りの1地域を対象に、「新たな交通システム』の導入について検討していく。『新たな交通システム』が本市に適したシステムかどうか検討することから、行政が主体となって実証実験に取り組みたい」と述べました。
 担当部局が昨年より準備してきた、地域が事業主体となる自主運行システム導入のための手引き書案は、相模原市の「乗合タクシー導入の手引き」をもとにしたものですが、6月議会の答弁をみると、「乗合タクシー等」という言葉が使われなくなり、実証実験は行政が主体となって取り組むという変化もみられます。
 また議論の中では、運賃について「受益者負担を基本と考えるが、無料の場合どうなるかの変化をみることもひとつの方法としてありえる」と、これまでにない柔軟な答弁もありました。
 市長の思いにそった実証実験が、1日も早く行われるよう期待したいと思います。
 そのためにも多くの市民の声を聞いてほしいと思いますが、実証実験は狭い地域でなく、ある程度広い地域での実験が必要です。
 それは運転免許を返納したあとで公共交通を利用して行きたい場所は、近くの病院のほか、中央病院、大型スーパー、公民館、公園など、ある程度広い地域内での移動だからです。
 そして、ある程度広い地域内で実証実験をしようとすると、運賃無料でなければ、多くの市民が望むような実証実験は不可能だと考えます。
 それは、有料運行では、三重交通など交通事業者との合意や、国交省の許可が求められるなど、さまざまな障がいが生まれるからです。無料による実証実験の中でこそ、自由な発想が生まれ、新たな交通システムと既存の公共交通との連携や影響も把握できます。
 また、ある程度広い地域で実証実験するには、その地域内で1日に20人以上の利用が見込まれるでしょうから、電話予約で運行するには玉城町のようなコンピューターによる運行管理システムが必要でしょう。
 これまでにない「新たな交通システム」の実証実験を成功させるために、多くの市民の声を聞いてほしいと思います。私たち市民も声をあげて、その思いを市長に届けていきましょう。

鈴鹿市補正予算で21万円の
公共交通検討会議の運営費

 6月議会で、公共交通検討会議の運営費として21万円の補正予算が可決されました。市議会での議論をみると、「交通の専門家や交通事業者で構成された『本市の公共交通のあり方を検討する会議』を設置し、現状の課題の整理を行い、『新たな交通計画』の作成に向けて議論をすすめていく」とのことです。
 また、新たな会議では、「あらゆる可能性、あるべき姿について、これまでの枠組みにとらわれることなく幅広い視点にたって、本市の公共交通のあり方を検討していく」とも述べられています。
 検討会議には、今のところ市民代表が入らないようですが、広く市民の声を反映できる会議の設置が求められているのではないでしょうか。
 また、鈴鹿市はもとより三重県下では、新たな地域交通の取り組みはすすんでいるとは言えませんが、岐阜県や愛知県では多くの市町で、新たな地域交通作られてきています。岐阜県西濃地域や岐阜市で、新たな公共交通の策定に関わった専門家や、交通事業者の意見を聞くことも大事だと思います。玉城町や刈谷市の無料バスは、受益者負担と行政の考え方を学ぶことも出来ます。
 H22年度以降抜本的な検討がされず、周回遅れでやっと始まった「新たな公共交通検討会議」の設置ですが、全国の優れた実践から学ぶことができます。
 多くの鈴鹿市民が切望する地域交通が出来るよう、私たち市民も声をあげて、その思いを市長に届けていきましょう。署名活動はその第一歩です。(橋詰圭一)

コミバスをよくする会ニュース28号2019-8.pdf
PDFファイル 452.7 KB

署名活動へのご協力のお願い

誰でもが市内どこへでも行ける
「無料」のコミバスを走らせて下さい

 

 署名活動へのご協力のお願い

 

 皆さまにおかれましては、日ごろから地域福祉の向上に多大なご尽力をされていることに、心から敬意を表します。
 さて、私ども鈴鹿市民のコミバスをよくする会は、2012年に発足し、その後、先進地の見学会、スーパー前でのアンケート活動や、老人会等の皆さまのご協力による住民懇談会など、様々な活動に取り組んできました。そして、今年1月16日、末松則子市長と2度目の懇談では、地域公共交通に積極的に取り組みたいとの思いが伝わってきました。そのことは3期目の公約にも示されています。
 この間の担当部局との懇談では、「地域が事業主体となる自主運行システム導入のための手引き書案」の作成や、「乗合タクシー」などを検討していることが分かってきましたが、運行経費が高く多くの利用が見込めないことも明らかになってきました。
 また、新たな地域交通・コミバスの運行が、既存の公共交通の利用減少にならないかと担当部局は懸念しますが、私たちは利用減少にはならず、連結場所を工夫すれば利用増加になると考えます。どのような影響がでるかは机上の議論でなく実証運行のなかでこそ明らかになってきます。そして、実証運行は運賃無料でなければできません。
 6月議会では「公共交通検討会議」設置の補正予算が決まりました。いよいよ具体的な検討が始まります。
 私たちは、市長さんが強いリーダーシップを発揮して、1日も早く、多くの市民に利用され愛される地域交通ができるよう、市長さん宛に要請署名を取り組むことにしました。8月から3ヶ月間で1万を超えたいと活動をすすめています。
 多くの鈴鹿市民の皆様のご協力をお願いします。


   鈴鹿市民のコミバスよくする会
   会 長:辻井 良和 Tel.059-386-0529 鈴鹿市江島本町31-36
   事務局:橋詰 圭一 Tel.090-6577-3617 鈴鹿市岸岡町2874-1

※署名用紙はB4サイズです。下記よりダウンロード出来ます。
また、お電話いただけば署名用紙をお届けします。
※集約は8月末、9月末、最終10月末でお願いします。

2019-7コミバス署名B4.pdf
PDFファイル 334.5 KB

コミバスニュース27号 2019年2月発行

末松市長さんと2度目の懇談会
市長は選挙の公約に入れたいと意欲的
無料で鈴鹿市の経営でと、会から要請

 鈴鹿市民のコミバスよくする会は、この1月16日、末松則子市長さんと2度目の懇談が出来ました。 事前に私たちの計画の内容と、無料でないと自由な計画や設計が出来ないことや、無料の方が一人当たりの費用が大幅に安くなり、費用対行政効果の割合が更に広がることをお知らせしておきました。
 末松市長さんは、席に着くなり「約束の1時間と言わず、多少長くなっても良いですよ」と前置きされ、私たちの要請に添って、幾つかの質問をされました。運行して予想通り利用者はあるだろうか。無料と打ち出しながら利用券を発行してお金をもらうと有料とならないだろうか。広い市域で一挙に始めずに、どこかで試運転すると言うことはどうだろうか。玉城町のオンデマンドバスはうまく行っていると言うが、一度自分でも現地を見てみたい・・・などなど。私たちの言うことの先々へと話が進み、1時間の約束を15分もオーバーする熱心さで懇談しました。また市長さんは、「地域懇談会へでると地域交通を何とかして欲しいという声が一番多いようだから、何とかしたいと思っている」と積極的に問題をとらえておられました。
 話しの中では、試運転するとすればどの辺りかという質問もされ、私たちの方からは、早くから住民の集まりが熱望している石薬師地域、白子地域、昔からバス路線がない一ノ宮地域などはどうですかと、意見を出しておきました。
 懇談のあとで私の方からは、この計画の要としての、地域巡回のオンデマンドバスと、神戸、平田、白子、と中央病院を回る大循環バスの両方の全体計画を立ててから、地域巡回のオンデマンドバス試運行をしてほしいと手紙で念押しをしておきました。
懇談の中で感じたことは、末松市長さんが何とかしたいと考えておられるときに、私たちも実施の上で困難な点を解決して、協力して実施にこぎ着けられるように、市民の声を一層多く集める必要があると感じました。           (辻井良和)

発車オーライ
★少しさかのぼりますが、昨年11月25日・26日、熱海市で第32回日本高齢者大会という、高齢期の問題を話し合う催しがあり、三重県代表団として参加しました。その2日目にテーマ別の分科会が催され、「地域の足をどう確保するか~交通権の保障をめざして」という分科会に出ました。★その分科会は、鈴鹿市の私たちのシンポジウムにおいで下さった、可児紀夫先生がチューターを務めておられ、ご挨拶をして、私は鈴鹿の無料のオンデマンドバスの提案の内容を報告しました。三重県玉城町のオンデマンドバスが、高齢者を始め子育て中のお母さんや健康教室や町内のサークル参加者にとても喜ばれていること。無料だからお金の心配なくどこへでも行けて、世間が広がり健康も進んでみな喜んでいることを話しました。★その上で、鈴鹿市では市民の声を集めて「無料のオンデマンドバス」と「無料の大循環バス」の組み合わせで、広い市域をくまなくサービスする計画を、東大大学院の「コンビニクル方式」で行おうとしていること。民間バス会社には請け負わせずに、鈴鹿市で運営する方が経済的であることなどを報告しました。★このバスの分科会は、昨年に比べ3倍の参加があり、全国的に免許証返上運動以来おおきな問題になりつつあり、各地でいろいろな検討が始まっていることの反映がありました。★大阪府の高槻市や、群馬県の高崎市からの参加者から、鈴鹿市の計画について素晴らしい計画で、実施計画もしっかりしていると参考資料の請求がありました。★来年のこの分科会では、鈴鹿市の実績を報告したいものだと思いながら帰途につきました。

よかった!末松市長との懇談
 去る1月16日、「コミバスをよくする会」の代表は、高齢者の生活交通の問題について末松市長と懇談をおこないました。約1年前にも同様の懇談の場をもったわけですが、今回は一歩も二歩も踏み込んだ中身のある回答が得られた、というのが参加されたみなさんの共通の感想ではないでしょうか。
 オンデマンドバスという私たちの提案に対しても市長がいくつも質問をされていましたが、この提案が高齢者の要望や鈴鹿市の地理的な実態、さらに財政面も考慮したきめ細かい提案だからこそ多くの点で市長の共感と関心をもってもらうことができたのだと思います。オンデマンドがすでに県内の玉城町で実践され成功をおさめていることも追い風になっていると思いますが、市長が「玉城町に行って聞いてみたいと思います」とおっしゃった時には心の中で「おおっすごい」と叫んでしまいました。まだまだ、実現までには越えなければならないハードルがいくつもあることだと思いますが、この運動を続けてきてよかったと思える一日でした。年齢を重ねても安心して外出できる社会の実現にむけて、これからも頑張っていきたいと思います。(谷口 茂)

幸せな気持ちになった市長懇談
 辻井会長より、いつでも誰でもどこへでも、すべての市民が利用できる生活バスの主旨説明がありました。
 末松市長からもいくつかの質問があり、成功した玉城町の元気バスを見に行き、その実態をしっかり把握したいというお話がありました。また、一部の地域で試行するという話も出たり・・・と、かなり前向きな意見が出されました。
 市長懇談会を終えて、明るい光が差し込んだような気がして、私自身幸せな気持ちになりました。
 どうかこの思いを裏切らないでほしいです。市民の1人として、一日も早い実現を望みます。(田中美代子)

刈谷市の無料バスを視察して
 コミバスをよくする会事務局4人で、1月19日に愛知県刈谷市で運行している「公共施設連絡バス」のお話をうかがいに市役所を訪れました。
 13時からの視察だったので、市役所内の食堂で昼食をとったのですが、食堂の場所がとても広くて、たくさんの人が利用していました。お弁当も500円と(ご飯もお味噌汁もついて)安価なのには驚きました。また、各階の通路は、大きな窓の光を取り込んで明るく、お母さんが幼児が遊ばせるスペースやテーブルや椅子が何組か置かれてあり、ゆったりと利用されていました。初めに、市民に優しい建物だなあと感じました。
 刈谷市では、もう20年前から、無料で「公共施設連絡バス」が運行しています。視察に入り、都市交通課の方から説明を受けました。いただいた資料をみますと、利用者の数は年々増加し、刈谷市は、現在15万の人口の都市ですが、昨年度は年間71万の人が利用しています。また、路線を何度も改正し、現在では4路線から6路線に広がっています。
 その後、実際に市役所からバスに乗ってみました。乗車の際に2段の階段がなく、バリアフリー化がしてありました。55人乗りのバスですがバスの前面はフラットで、座席の数も少なく、後ろから込んだ座席になっていて、車椅子の人も容易に動くことができるようにしてありました。そして、初めに白い切符も取らなくていいし、降りる時にもお財布から硬貨を捜して払わなくてよいという経験をしました。
 先の鈴鹿市長さんとの懇談では、末松則子市長は、「鈴鹿市の公共交通のことは考えなくてはいけないと思っている。一度、バスを走らせている近隣の玉城町にも行こうと思っている。」とおっしゃいました。高齢化が進んでいっている近年、市民の足の確保は必須の課題です。早く鈴鹿市にも誰でもが行きたい思う所に行ける無料のバスが走るように願います。(萩森美知子)

コミバスをよくする会ニュース27号2019-2.pdf
PDFファイル 867.3 KB

私たちは提案します。新しいチラシができました。

2018-10コミバス提案-入会付.pdf
PDFファイル 605.4 KB

コミバスニュース26号 2018年10月発行

目の前が開けた

「交通権」と言う言葉
名古屋市、岐阜市、木曽町の話も良かった
沢山話してくれた可児先生のシンポ

 市民に役立つ交通網を創ろうと8月24日に、さつきプラザで交通学者の可児紀夫・愛知大学講師を招いて「シンポジウム」を行い、ほぼ100人の方が参加しました。可児先生は、かつて岐阜市の交通問題に職員として携わり、市民のためのバス路線を作り上げてきた方です。また、近年あちこちで広がった市民の交通や、コミニティーバスについても意見を反映してきた方でした。
 その中で、市民の「交通権」という基本的人権について話され、憲法に保障されている移動の自由や、幸福追求の権利などから、生活に欠かせない権利と話されました。そして、今日の地方自治体では、住民自らの必要から、交通機関をどのようにしてほしいかを求めることは当然の権利と話されました。
 これからの運動は、末松市長さんにこの事を丸ごと理解して頂くことと、鈴鹿市議会の議員の皆さんに賛同して頂くことに運動の重点を置きます。来年4月は市長さんも市議さんも選挙ですが、この無料バスについてどの様にお考えか一人一人おたずねしたいと思っています。
 今まで市民アンケートを沢山頂き、これらの意見はすでにお知らせしていますので、皆さんが親しくされている市議の方に、是非どうされるのかをおたずね頂いて、多くの方に賛成して頂きたいと願っています。「鈴鹿のことは鈴鹿市民が決める」ことをご理解下さい。

発車オーライ
★先日のシンポジウムで、なぜ無料バスがいいのかについて、幾つかの理由を話しました。その中で、公共交通について鈴鹿市が方針を決めるとき、たとえ100円でも「有料バス」なら、鈴鹿市の「交通会議」にはからなければならないことが、道路運送法という法律に決められていると話しました。★「交通会議」には、三重交通や近鉄などの交通企業が必ず参加し、有料バス路線を作るとき、現在のバス路線やバス料金のもうけが減るようなことは賛成しません。賛成するのは、「有料バス」の新路線を、全部交通企業に任せて、赤字は全部鈴鹿市が負担するという条件が満たされるときだけです。★そんなことをすれば、鈴鹿市の負担は本当に多くなり、沢山の税金をこれに注ぎ込むことになります。先日見学した岐阜県の関市では、「公共交通」を行き渡らせて、一般財政の1%近くを関市が負担していました。(鈴鹿市に直すと6億円ほどになります。)★「無料バス」なら、「交通会議」にはかる必要がなく、鈴鹿市内を、必要なところへどこへでも何回でも走らせることが出来て、市民の望むところへ、かゆいところに手の届く小型バスを走らせることが出来ます。★バスを無料にすることで、一日に何回利用しても、市民の懐は痛みません。回数が増えるほど好きなところへ行けて、好きなものを買うことや見ることが出来ます。お年寄りはお金の心配なく出歩けて、多くの人と話が出来て、ぼけないネと言われるようになるでしょう。★私たちは、利用する人も負担するという提案をしていますが、1年間で2千円か3千円で、何回でも利用できるなら、それくらいは負担しても苦にならないのではないでしょうか。年金の少ない方も我慢できる利用の権利を、「利用券」として受け取って使えば、広い鈴鹿市も狭く感じるようになるのではないでしょうか。鈴鹿市民の希望を、市長さんに伝えましょう。(辻井良和)

生活交通を考えるシンポジウム
感想文の一部を紹介します。


・12年前に本市に越してきてびっくりした事の一つとして各戸が2~3台のマイカーを所有している事。公共交通の未発達がこの理由によるものかと考えます。車両用道路の整備は完璧なまでに出来ている反面、歩道の未整備の多さにガクゼン。イオンモールへ買物に出かける際、電車賃片道150円+コミバス200円で1回700円かかります。10日間で7000円となり年金生活者としては大きな負担です。本田技研は鈴鹿市の財政をうるおしている故、マイカー奨励を止めないと思います。今回の生活交通の問題、夢でなく是非実現させたいものです。

・今日の可児先生の話は、市長や市役所の担当者に聞いてほしかったと思います。辻井会長の方針には賛成です。会員の皆さん一致協力してできるだけ早くに我々の要望が実現すること行政に推し進めたい。今の状況では「車の町」鈴鹿市ではない。市長はもっと老人を大切にすることを希望します。

・現在車運転しているので不便なしですが、今後のことを考えるとこのシステムに大賛成です。

・地方の政策をしっかりと勉強し、住民参加、利用者参加で意見を述べて総ての人々が幸せな生活が送れるよう日々の生活にメリハリある人生を送れるよう、生活の足を確保する事の大切さ、尊さを切に感じました。鈴鹿市の独自のオンデマンドバスを早期に実現して欲しい。皆で頑張りましょう。
・辻井さんの提案はわかりやすかった。可児先生の講演は理論的ではあったが、一般市民にはむずかしかった。行政の人にはしっかり聞いてほしいことではあるが、、、。可児さんは辻井提案をどう思っているのかな?ききたかったな。

・自分は今車に乗っているのですぐに必要ではないが、もう少ししたら車を手放す時が来るのでその時には無料バスに乗りたいと思います。

・可児先生の話で頭の中の整理が出来ました。「交通権」という考え方をしっかり広めて実現に向けて頑張りたいと思います。

・本日の可児先生の講演会を市長に聞かせたかった。一部のコミバス利用者のみ税金を使って不公平だと思います。

関市の公共交通を視察して
 5月16日、「コミバスをよくする会」の事務局で、岐阜県関市の都市計画課の職員の方に公共交通についてのお話を伺いに行きました。
 関市は、地域内交通として、市の中心部には東西に長良川鉄道が走り、定時定路線型としての買い物循環線、病院を巡る市街地病院循環線が運行されています。周辺部には、既に予約型デマンドバスが市の南東部3路線と北東部1路線が走り、デマンド乗合タクシーも走っています。関市は、交通網がよく張り巡らされ、市民、特に私たち高齢者が外出しやすい街だと感じました。料金も地域内バスは無料、買い物・市街地病院循環バスは1乗車100円、デマンドバスも1乗車100円、デマンド乗合タクシーは、1乗車300円と安価です。
 職員さんのお話の中で、市の負担額として、年間3億もの(関市は人口9万)一般予算が歳出されているというのには驚きました。
 また、TV等の報道で高齢者の自家用車免許返納が話題になっている昨今、鈴鹿市でも、高齢者が外出しやすい街づくりが早期に実現できるような公共交通の計画と予算化がなされる必要を感じました。(萩森 美知子) 

末松市長、次期4年間で小児救急医療体制とお年寄りの足となる公共交通サービスを。
中日新聞9/19三重版

コミバスをよくする会ニュース26号2018-10.pdf
PDFファイル 837.1 KB

可児紀夫さん「生活交通を考える講演会」

 2018.8.24鈴鹿市文化会館で開催の「生活交通を考える講演会」での可児紀夫さん講演録画映像です。ぜひ、じっくり観ていただいて、新しい地域交通を作りだしていくきっかけになれば嬉しいです。

生活交通を考える講演会 感想・アンケート結果

 生活交通を考える講演会に約90名の方のご参加をいただき、ありがとうございます。

 

お寄せいただいた感想文を原文通りご紹介させていただきます。

 

 

 

(1)良かった 27人+7人〇印のみ) 

 

①可児先生の話も分かりやすかった。もう1度資料を読んでいきたいと思います。

 

②時間がありません。力を結集しましょう!

 

③大変良い会と思いました。この後すぐに地域ごとの話合い等持って更に進めたいと思いました。

 

④是非お願いいたします。

 

⑤無料バス、いい考えと思います。ぜひ成功させてください。

 

⑥現在車運転しているので不便なしですが、今後のことを考えるとこのシステムに大賛成です。

 

⑦難しいことはよくわかりませんが、とにかく生きている間に実現してほしいと思います。

 

⑧「今でしょ!コミバス!」の標語、いいのでは!。わかりやすいお話でした。

 

⑨よかった!またゆっくり聞きたい。

 

⑩可児先生の話で頭の中の整理が出来ました。「交通権」というかんがえかたをしっかり広めて実現に向けて頑張りたいと思います。

 

⑪自分勝手な思いで今は車で自由に行動していますが、車の運転が出来なくなる時が近く来ると思います。身近な問題になってきました。自分の問題として考えていきたいと思います。具体的な事はこれから、、、。

 

⑫自分は今車に乗っているのですぐに必要ではないが、もう少ししたら車を手放す時が来るのでその時には無料バスに乗りたいと思います。

 

⑬公共交通は基本的人権に入る、なるほどと納得です。

 

⑭むずかしいですがよいお話でした。生活交通も憲法につながるとはすごいです。基本は憲法なんですね。

 

⑮住民の生活に見合った生活交通であってほしい。先ず本数が少ない。午後4時半過ぎたらもうバスはない‼これでは生活にさしつかえる。2時間に1本では絶対に困る。目的地に行くにはのりかえ、時間も料金もかかる。テレビで見ました、年間2000円払いその都度ガソリン代として20円~40円払う、いい案だと思いました。

 

⑯憲法にのって、考えるということの大切さがよくわかりました。そういう立場の考え方を常に持つことが習慣にならなければと思いました。

 

⑰可児先生の話よくわかりました。交通は基本的人権であるという言葉が心に落ちました。ありがとうございました。

 

⑱可児氏の講演分かりやすかった。次回を楽しみにしています。

 

12年前に本市に越してきてびっくりした事の一つとして各戸が23台のマイカーを所有している事。公共交通の未発達がこの理由によるものかと考えます。車輌用道路の整備は完璧なまでに出来ている反面、歩道の未整備の多さにガクゼン‼イオンモールへ買物に出かける際、電車賃片道150円+コミバス200円で1700円かかります。10日間で7000円となり年金生活者としては大きな負担です。本田技研は鈴鹿市の財政をうるおしている故、マイカー奨励を止めないと思います。今回の生活交通の問題、夢でなく是非実現させたいものです。

 

⑳交通は基本的人権であるなど、わかりやすい話が大変よかった。

 

㉑1,多少自己払いがあっても基本はコミュニティバス推進であってほしい。2,利便性の考え方、如何に便利に利用出来るかが問題。

 

㉒良いことは早く「実行」して行こう!

 

㉓今日の可児先生の話は、市長や市役所の担当者に聞いてほしかったと思います。辻井会長の方針には賛成です。会員の皆さん一致協力してできるだけ早くに我々の要望が実現すること行政に推し進めたい。今の状況では「車の町」鈴鹿市ではない。市長はもっと老人を大切にすることを希望します。

 

㉔理論的で筋が通っている。憲法を柱にすえているところが良いですね。事例も聞けて実現の展望がもてました。

 

㉕本日の可児先生の講演会を市長に聞かせたかった。一部のコミバス利用者のみ税金を使って不公平だと思います‼

 

㉖地方の政策をしっかりと勉強し、住民参加、利用者参加で意見を述べて総ての人々が幸せな生活が送れるよう日々の生活にメリハリある人生を送れるよう、生活の足を確保する事の大切さ、尊さを切に感じました。鈴鹿市の独自のオンデマンドバスを早期に実現して欲しい。皆で頑張りましょう。

 

㉗大変広範囲にわたり・・(ここまでで切れている)

 

 

 

(2)わかりにくかった 1

 

①辻井さんの提案はわかりやすかった。可児先生の講演は理論的ではあったが、一般市民にはむずかしかった。行政の人にはしっかり聞いてほしいことではあるが、、、。可児さんは辻井提案をどう思っているのかな?ききたかったな。

 

 

 

(3)まあまあ 5人

 

①後半の話はよかったと思います。後半の話をもっと具体的に聞きたかった。

 

②速く走るといいのにと期待してます。老いてきた身です。

 

③理論などの時間が多くとられたが事例など後半の話をより具体的にという方が私には受け入れやすかった。

 

④小型巡回バス=無料、中型乗合バス=100円程度は使用料として徴収する方が良いと思います。ただし名古屋方式なら妥当(年間パス方式)

 

どれにも〇なし 1

 

⑤難しく感じましたが他の市町の成功などを知りぜひ鈴鹿も実現して欲しい。交通権という基本的人権があることをはじめて知った。

 

生活交通を考える講演会 2018-8-24

高齢者と交通弱者のための
生活交通を考える講演会

日 時:8月24日(金)1時30分開会
場 所:鈴鹿市文化会館さつきプラザ
参加費:無料(お気軽におこしください)
お 話:可児 紀夫さん
【略歴】1950年、岐阜県生まれ、立命館大学卒業。国土交通省中部運諭局、岐阜市役所企画部総合交通政策室などを経て、現在愛知大学非常勤講師(交通運輸政策論)。交通権学会会員、木曽町環境審議会委員、可児市地区センター長。
著書に「交通は文化を育む 地域交通政策の提言~交通基本法と交通基本条例」 「地域交通政策づくり入門~人口減少・高齢社会に立ち向かう総合政策を(共著)」など。

私たちは提案します。新しいチラシができました。

2018-6コミバス提案B4チラシ.pdf
PDFファイル 973.5 KB

コミバスニュース25号 2018年6月発行

関市のコミニティーバスを

見学しました
<路線方式中心に一般会計の1%を拠出>
<デマンド乗合タクシーで経費4割減も>


 5月18日に事務局4名で、岐阜県関市の「コミニティーバス」を見学に行きました。関市都市計画課課長補佐鈴木氏と総合交通・計画の片岡氏が説明してくれました。
 関市は人口約9万人、面積は472平方キロと、人口は鈴鹿市の半分以下、面積は2.4倍程度ですが、その形は大型合併により「ハゲワシ」が両翼を思い切り上に挙げたような大きなV字形をしていて、西の翼(ウイングと呼んでいる)は、板取・洞戸・武芸川で温泉が有る農山村。東のウイングも上之保・武儀と、これも温泉と渓流の農山村地域です。
 この長くて広い地域に、片道1時間半の地域から関市街に来るためのバスを、1日7往復も(運賃百円から三百円)運転しています。中心部の旧関市街には、買い物循環バスや、少し離れた団地や地域間をつなぐバス(運賃百円子ども無料、障害者半額)、一部地域には、デマンド乗合タクシー(1回三百円)も開設しています。
 大型合併した前の町や村には、その地域内を巡回するバスを5コースも無料で自主運営して、市民の足を確保しています。
 これだけのバスを運営するのに関市は約3億円負担しています。関市の一般会計は約370億円ですから約1%をバスに使っています。全国的にも1%程度が使われていますから、「鈴鹿市民のコミバスをよくする会」の提案、無料デマンドバスで2億円弱は、0.3%と少なすぎるかも知れません。
 もう一つ注目したのは、ある地域を回るバス路線を、デマンド乗合タクシーに置き換えたところ、利用者の人数が変わらないのに、費用が40%節約できたことです。定時運行の路線バスとデマンドの運行効率の違いを実感しました。見学会は、それぞれの市で実行方式の違いを見て、自分の市に引き比べてみることができます。今後の見学会にご希望の方をお誘いしたいと考えています。(辻井 良和)

発車オーライ
★アベ首相は、ウソがだんだん曝かれて、特区制度そのものが、誰かのための特別扱いだと国民が知るようになりました。国民が本当のことを知るようになると、ウソの政治は行きづまります。
★「公共交通」という名で、私企業である交通運輸業者の利益を守るための法律があり、お客が少なくて儲からなくなると、存続のために税金から補助金を出してバス路線を守ってきました。鈴鹿市はCバスの運営委託という形で交通会社に税金を注ぎ込んでいますが、他市に比べると少ない額です。
★本当の「公共交通」とは、鈴鹿市という地方公共団体が、全ての住民の必要に応じて、使いやすい方法で、なるべく経済的に、自主的に判断するものであるべきですが、Cバスは充分にその役割を果たしているとは言えません。
★本当の自主的な住民のための公共交通を実現しようとすると、交通運輸業者の利権を守る法律「略称・道路運送法」で、有料の交通機関(バス運営)を始めようとすれば「地域の交通会議」の「合意」が必要で、合意とは、会議に必ず参加している交通事業者が賛成することが必要です。鈴鹿市内を走るバス会社は、まだ儲けて走っていますから、お客を取られると賛成しません。有料では、いつまで待っても交通事業会社は賛成しません。
★いま、本当に誰でも利用できるコミバスやオンデマンドバスを待っているのは、免許証を返上しようと思っている高齢者や、自家用車を持たない子育て中の母親や家族です。「お父さんがいる日しか買い物に行けない。」「配達食料品では、新しいものや季節の珍しい物は買えない。」「子どもを図書館に連れて行きたいが、遠いので行けない。」「イベントは広告を見るだけで辛抱している。」この人たちの声を生かして、「無料の生活交通」を実現したいと願っています。(T)

関市の公共交通を視察して
地域住民のニーズに合わせた多様な運行形態に感心

 5月18日に「コミバスをよくする会」事務局4名で岐阜県関市をたずね、同市の公共交通の現状や今後の課題についてお話を伺いました。
 刃物工芸で有名な関市ですが、人口減少と高齢化という社会の趨勢は関市にも波及してきていて人口はピーク時(平成17年)の約9万7千人から現在9万人弱、65才以上が約3割を占め今後さらなる加速化が予測されています。
 特に急峻な山間部もかかえる関市にとって過疎化への対応もせまられるなか、地域住民の足をどう確保していくか大事な課題になっていると思いました。
 こうしたなか市の公共交通は唯一の鉄道である長良川鉄道に加え、①名古屋、岐阜市などへの高速バスを含む路線バスの運行、②路線バス廃止後、市とバス会社が協定を結び比較的山間部を走る自主運行バスの運行、③関市中心部は定時定路線バス(小型バス)とデマンド型(予約型)のバスとタクシーを組み合わせた運行、④山間部を地域住民が自主的に運行する地域内バス(無料)の運行など、地域住民のニーズに合わせ多様な形態を組み合わせる工夫がされています。
 そして現在、公共交通に年間3億円が市から支出されているとのことです。ちなみに財政規模1.5倍の鈴鹿市が公共交通にかけるお金は年間1億円だそうですが、再検討できないものかと思ってしまいます。
 なお、関市では公共交通網形成計画といわれる交通政策の基本方針が策定され街の将来像を明確にえがかれています。その計画の中に「高齢者の生活ができるサービスの提供」がきちんと位置づけられている点は優れていると思いました。
 私たちが暮らす鈴鹿市でも将来を見通した、高齢者にやさしい体系的な交通政策を確立していくことが重要だと感じました。
 交通難民を生み出さないためにもそのことが急がれていると思います。(谷口 茂)

コミバスをよくする会ニュース25号2018-6.pdf
PDFファイル 829.5 KB

コミバスニュース24号 2018年4月発行

【鈴鹿市民のコミバスをよくする会第4回総会】
初めて末松市長を迎えて総会は満席
無料で、地域のオンデマンド巡回バスと、
マイクロバス型循環バスの組合わせを提案

 2年ごとに開くコミバスをよくする会の総会は、2月21日、社会福祉センターで開かれ、コミバスの会会員と、趣旨に賛同する方を含め約70名が出席し、中会議室は満員で壁際にイスを並べて座ってもらいました。
 この総会には、初めて末松市長をお招きし、市長もご多忙の中を参加して下さいました。そのご挨拶の中で、「高齢者の交通困難にたいして、どうしたらいいのかを考えなければならない」と話され、総会参加者に希望の光を与えてくれました。
 総会で辻井代表は、会の活動の経過と、会が提案しているオンデマンドバスによる、地域の日常生活を支える地域巡回の交通体系と、鈴鹿市の主要な公的施設や、大型ショッピングなどを1時間で大きく循環する無料バスの組み合わせが、鈴鹿市の地形や人口にふさわしいと提案しました。
 また、利用に当たっては、何度乗っても無料で、暮らしに負担の掛からない交通を提案し、地域巡回デマンドバスと、マイクロバス型の大きな循環バスの組み合わせで、誰でも何処へでも行けるようになり、用事が出来るほか、親しい友達と何時でも会える、優しい交通システムが出来ると話しました。
 さらに、このシステムを作り上げる財源は、鈴鹿市が責任を持つことを原則に、利用する方も一年間に3千円程度の利用の権利を負担することも覚悟していることを話しました。
 総会参加者からは、市長さんが来てくれて何かホッと安心したという声や、玉城町の「元気バス」について調べた方から、あのようなやり方は理想的だが、鈴鹿市では大きな巡回バスが同時に提案されているので、広い鈴鹿にはこれが良いと思うとの賛成意見や、このやり方をもっと多くの人に知らせることが急がれるという意見などを頂きました。
 総会では疑問や反対意見は全くなく、一日も早く実現して欲しいという声が何人かから出されました。
1時間半ほどの間、意見交換を行い、提案された通り運動を続けることを決めて終わりました。
 今年度は、さらに大きな盛り上がりを創りだし、生活交通バス実現への道を切り開いて行きましょう。

発車オーライ
★最近のテレビ報道は、高齢者の交通事故のニュースで視聴率を稼ごうとしているのか、やたら事故報道が目に付きます。事故が起きると、運転手は80歳でしたとか、被害者も加害者も高齢者でしたとか、「高齢者」を強調した報道が多いようです。誰でも事故など起こしたいとは思わないのに、ふとしたときに事故は起きてしまうのです。
★運転免許更新時に、身体の動き、反射神経、視力と視野などの検査が行われますが、少々鈍っても車がないと生活できないから、高齢者も免許更新が望みです。
★自動車会社は、事故防止に車の改善を研究しはじめました。衝突寸前にブレーキが掛かる車。近づきすぎると警報音が鳴って気付きを助ける車。ハンドル操作は不要になってカーナビに入力すると目的地まで走ってしまう車など、アイディアはとても面白いですね。
★しかし、年金暮らしや子どもの扶養になっている場合は、車の買い換えは夢のまた夢、今ある車を乗りつぶすまでと言う方が多いのも事実です。
★鈴鹿市に、無料のオンデマンド巡回バスが出来たら、古くなった自家用車は、手放しても良いかなと考える人が増えるのではないかと思います。

免許を返納しました。
どこへも出かけられません。
 一昨年、主人が高齢(96才)のため、免許証を返納致しました。以来足がないため、病院、買い物などとても困っています。どこへも出られません。
 子どもがタクシーを使えと言いますが、とてもその様な気分になれません。週に一度、長男(岐阜)、長女(菰野)が来てくれますが、今はそれが頼りです。塩浜街道に走る車がありませんので、バスを通してほしいです。買い物は近くにあるマックスバリューが唯一のお店ですが、毎日同じ物しかありません。神戸、白子、楠、四日市など、今までのように動けません。電車という方法もありますが、昨年骨折して3ヶ月入院、その後、歩くのがとても大変になりましたので、駅まで、駅から歩くという方法はとても困難です。バスがほしいです。5、6人乗れる小型の自動車で1週間の中の何日か、どの方面に行くというような方法でもよいと思います。 (長太町)

市民の声
■高齢者に、運転免許に、鈴鹿市はお粗末。行政でも手を打って下さい。
①現行の三交バス、本数も少なくなり、利用価値はゼロに近いです。②Cバス(黄色)一部地域に限定されており、市内循環の心づかいなし。
■高齢化に伴い、認知症による生活変化が避けられない方々が多くいらっしゃいます。皆さん、家族に負担を掛けたくないと言われます。買い物、病院への移動手段として、生活を充実させる道具として使えるように整備して頂きたいと思います。

理解と関心を示してもらった、末松市長との懇談
 昨年、12月26日、末松則子鈴鹿市長と私たち「コミバスをよくする会」代表らによる懇談の場を持つことができました。
 「交通弱者」の立場に立った運動を長年にわたって続けてきたその思いと、具体的な提案を市政のトップに直接届ける機会が持てたこと自体、大きな成果であったと思います。
 今回の懇談に至った背景には、「コミバスの会」に寄せられたオンデマンド交通に期待するアンケート結果をはじめ、これからの高齢化社会にふさわしい交通のあり方を望む多くの市民の要求があると考えます。
 45分という限られた時間ではありましたが、終始なごやかな雰囲気のもとで率直な話し合いがおこなわれ、有意義な懇談になったと思います。
 私は鈴鹿市の交通体系をめぐる現状において、公共交通網の整備が遅れていることや免許返上などをした高齢者の「足の確保」が十分とは言えない実態など、多くの改善すべき点のあることを末松市長に基本認識していただいたことで、まずは問題共有がなされたと思いました。そのうえで、将来ビジョンの一つとしてわたしたち「コミバスの会」が提案しているオンデマンドバス交通に一定の理解と関心を示してもらったという感触をえました。これからも引き続き運動を広げて行きましょう。 (谷口 茂)

コミバスをよくする会ニュース24号2018-4.pdf
PDFファイル 825.6 KB

高齢者と交通弱者のための「生活交通・巡回バスの提案」新チラシ

2017-8コミバス提案-入会付.pdf
PDFファイル 583.0 KB

コミバスニュース23号 2017年12月発行

第4回総会は20日から21日(水)に変更になりました。時間と会場は同じです。

玉城町に 出来て鈴鹿で 何故できぬ 叶えて欲しい 事故する前に

 自治会、老人会の会長さんらにこの9月、コミバスの会の提案についてのご意見をお聞きしました。上記タイトルは返信の一節ですが、コミバスに対する思いが表れていると思います。大きく3つの設問ですが次頁以降で、何人かの方の返信を原文通り掲載します。また12月末に、この声を末松市長に届け、コミバスの会の提案についての市長の感想を直接お聞きする予定です。年明けには、第3回総会を予定しています。会員の皆さまの声をお聞かせ下さい。

==========
鈴鹿市民のコミバスをよくする会
第4回総会のご案
日時:2月21日(水)午後1時30分~3時
場所:社会福祉センター2階中会議室
==========


発車オーライ
★9月に自治会長さん、老人会長さんらにアンケートをお送りして、コミバスをよくする会の提案に対して、ご意見をうかがいました。60人を超すたくさんの方から、住民の願いをしっかり伝えて頂きました。お忙しい中で、細やかなお返事を下さったことに感謝し、そのご意見をよく吟味検討させて頂きます。
★中央に循環路線を設け、各地域にオンデマンドバス(予約で自宅近くに来てくれる小型バス)の組み合わせについては、多くの方が「このアイディアは賛成できる」「玉城町の元気バスのように実現してほしい」との声が届けられました。
★利用料については、「無料がいい」「多少の負担はいいがなるべく低く設定してほしい」「1日何回乗っても200円」「年間3千円なら」とか、いろいろありましたが、願いは安くしてほしいという願いが強く感じられました。
★利用の仕方では、病院や、買い物のほか、知人友人を訪ねる、公民館や老人会の集まりに使いたいなど、オンデマンド交通が出来たら市民の交流が広がり、市民の一体感が強まる予感がします。
★その後、このアンケートは名前を伏せてコピーし、まとめて末松市長さんに届けて、目を通しておいて下さいとお願いしました。その結果、年末に市長さんとお会いできるようになりました。たくさんの自治会長さんからの声が伝わったからだと感じます。
★コミバスをよくする会の活動は、鈴鹿市民の交通環境を鈴鹿市の広い市域にふさわしいものにして、生活を便利にすることで暮らしやすい街にして、鈴鹿市民の喜びや誇りを持ってもらうことです。
★今年4月に鈴鹿市文化会館で行ったシンポジウムでは、思い切って財源についても実現可能な金額を提案し、鈴鹿市の負担だけでなく、利用者の負担についてもこの程度ならご理解が得られるだろうと、年間3千円という個人負担額も提案しました。
★この中央循環バスと地域オンデマンド小型バスの組み合わせが動き出せば、利用者は大きく広がり、鈴鹿市の財政負担は少なくなることも予想されます。会員制のバス運行と同様の運営になり、全市民が会員になれることになります。
★年末に市長さんとお会いして、共に夢を語る時間を頂き、明日の鈴鹿の便利な交通システムについて、一つの方向に進んでいけるようにと願っています。もちろんこの懇談一回ですべてが解決することは無理ですが、実行の方向で調査検討を始めて頂くことが出来れば、実現の可能性が大きく広がるでしょう。
★多くの自治会・老人会長の皆さんが、それぞれの自治会・老人会員さんのご意見を、さらに詳しくお聞き頂くことが必要になると思います。是非とも市民が喜ぶ交通システムの実現に向かって、ご一緒に進んで下さることを願っています。 (辻井良和)

設問①

高齢化社会を迎え、高齢者と交通弱者のための移動手段の確保=生活交通バスの創設は焦眉の課題だと考えますが、あなたのご意見をお聞かせ下さい。

・我が地域は、公共交通に加え、スーパーや医療機関もなく、不便を強いられています。
「免許など 返納できるかこの町で 住んでごらんよ 離島のごとし」と、いった心境です。
コミバスが値上がりしたと友は嘆いていますが、財源に限りがありますから、応分の負担は、ある程度やむを得ないものと受け止めております。同じ市に住みながら、この不便には閉口しております。

・いずれ利用することになる。現状では自家用車ですが外出好きな私は大変良いことと思います。利用する利便差は ひと事に思っています。身近な方が多くなれば相談やら意見も出ると思います。稲生地区の夢協にも話しをして取り組まれると地域ごとの問題も出てくると思います。頑張って下さい。有り難うございました。

・オンデマンドバス、いいですね!玉城町の「元気バス」は聞いたことがあります。スマホで予約するから、スマホも使えるお年寄り、やっぱり町の福祉課ががんばってるんですね。いまいち不自由がないのでピンと来ないのが現状です。

・高齢化が進み現在、コミバスの役割は大変大きいと考えます。特に高齢者の車事故が増す中、免許の返納をすべき様な人が危険な状態で運転しています。これは車がなくなれば大変不便をきたすからであり、コミバスが充実すれば状況は大きく変化すると考えます。一日も早いコミバスの充実を望みます。

・身近に車を運転できる人がいない高齢者にとってはいいことだと思います。運転が出来る人がいても、昼間は高齢者一人で身内に毎日はたのめないので、外出の回数が増えるのではないか。生活交通バスと地域巡回オンデマンドバスの待ち時間が長くならないように。

・国道23号の東側地域は今のC-BUSでさえも恩恵を受けられません。近鉄の駅から遠い地区もあります。「うちとこもC-BUS来てほしいわ」との声もあるようです。どのような基準でC-BUSのコース、また“中央循環バス路線”が決められたのでしょうか?

・高齢者の生活交通活動ご苦労さまです。この問題は多くの自治体に於いて最重点課題の一つだと思っております。今は高齢者だけで生活している家庭も多く、出かけたいけど停留所まで3K以上も歩かなければならず、子どもが休みになるまで、我慢している高齢者も多いのが現状だと思います。主要バス停から自宅までの足の確保(フィダー ビークル)をどのような形でシステム化するかが最大の課題と考えます。

・いずれ必要不可欠な交通手段であります。最大の課題は財源なので、利用者負担もある程度許容が必要です。

・超高齢化にむけて必要な事だと思う。各地域の特性を生かし運営できれば(利用しやすい方法で)。

・将来、車を運転できなくなった時、中央病院へのアクセスはバスになります。鈴鹿市駅より同病院へは1日5本しかないため、玉城町「元気バス」が必要です。

・考え方には賛成です。利用者に不満の生じない内容に充実して頂きたい。さもなければ人気倒れになってしまうのでは?

・交通インフラの行き届いていない地域の高齢者の方々に利用して頂く事により、生活の多様性、独立性を引き出し、地域の活性化に繋がると考えます。

・要支援の妻をかかえ、現在は車にて買い物、病院などへ行っておりますが、高齢のため近い中に免許証の返納も考えており、しっかりした交通確保が必要であります。

・交通弱者の増加により、バス利用率は高くなると思われ、今後オンデマンドバスは必要不可欠となると考えます。

設問②

生活交通バスは、どのような使われ方(乗り方)が期待されると思いますか。

・安くて、安全で、使いが手の良い手段であってほしいと思います。元気な方は一日に複数回乗ることもあるように思えます。電話による予約制は、予約を100%近く受けてもらえるなら良いと思いますが、他の予約との調整等が避けられないのではないでしょうか?使い勝手が良くないと利用者が先細りするような気がします。

・地域巡回~中央循環~地域巡回~乗り継げば市内どこへでも行ける方法

・Cバスの補助としてタクシー的な感覚で地域巡回バスを運行し、予約制を基本とし地域ごとに利用日を決めて順路や停車場所を拡大する。

・各集落で1~2箇所希望停留所を確認し、それに従って集落巡回バス路線図を作成してはどうですか。運行時間は9時~17時の間でバスは9人乗り程度の車で良いのではないですか。運行方法は定時に循環するか予約制にするかは、幅広いアンケートが必要と考えます。

・市内のいろんな所にいけるので、病院行きだけでなくなるのでないか。

・タクシー迄とは云いませんが、場所が増加しないと利用度が増加しない。安い料金で運行してほしい。

・高齢者は、時間がかかることに関しては、さほど苦にならない人達が多く、オンデマンドバス等が自宅近くまで電話一本で来てもらえれば出かける頻度も多くなり、自分で買い物をしたり、久しい友人宅を訪ねたりすることもできて、健康で有意義な生活が送れると考えます。

・高齢者にとって病院、買い物をベースにキメ細かなネットワークが必要です。これがしっかりすれば利用者は必ず増えると考えます。

・やはり食事の買い物、夕方にスーパーまで行ける。総合病院へのルート。市役所、公民館のルート等。
・自宅より近いところに停留所の設置。最大で1時間以内の待ち時間。遠距離、近距離に分けて移動を考慮して欲しい。小型車で良い。

・買い物、通院、公民館活動への参加など、安全に安心して出かけることが出来るようになります。また、町内には考古博物館もありますから、その利用がより多く期待されると思います。

・営業路線バスは通勤通学客を主とした路線であると思う。従って、Cバスはそれを外した、外れている路線を検討してはどうか。

・生活に応じた運行がなされると便利ですが、とてもむつかしい。例えば買い物、病院、趣味活動などの方面、時間帯など。現在の大型バスでは適応しにくい。タクシーのような小さな自動車運行と利用法はないものか?

・今までは、好きな時に好きな場所へ自分の自家用車で行けた訳ですから、出来る限りその感覚に近い乗り方が出来ればベストと考えます。同封されていた玉城町の「元気バス」の仕組みは参考になると考えます。

・利用するかしないかのポイントは、利用者にとって「便利」かどうかだと思います。便利だと思えば普段自動車を使用している高齢者も危ないということでバスを利用するかもしれません。それには、バス停が近くにないという運行経路(路線)と、運行本数が問題である。

・地域巡回とか、現Cバスのバス停を道路事情に可能な限り町内の中心へ入り込むよう変更するなど、利用者が「あまり歩くことなく楽に利用できる」ルート変更をすることが必要ではないでしょうか。運営財源も莫大なものですから、利用者の「無料化」はしなくても良いと思います。普通の住民が同じルートを走った場合の燃料代ぐらいの経費負担は払ってもらうことも大事なことと思います。

・鈴鹿市の公費で乗れることが平等で良いと思います。

・電車の駅までとか、買い物、病院通い。

設問③

中央循環バスと地域巡回オンデマンドバスを地域で運行しようという、コミバスをよくする会の提案についてどう思われますか?

・行政がもっと真剣に取り組み、各自治会で協議できるようにしたらどうか。

・貴会の案、最良だと思います。貴会で“火種作りの活動”として、この良案が実現できれば各地域(自治会等)に於いて、“火種を消さない為の活動”が定着し、高齢者が住みやすい地域になると考えます。不便な所でも「住めば都」で、高齢者は離れようとしないのが実情です。

・やはり地域の人が利用する為に、利用者の意見を(アンケート)まとめる事が必要と思われる!!

・三交より利便性、経費も安上がり!少々お金がかかっても良いです。運転手(定年後の方)はいくらでもいますよ!

・中央循環バスと、オンデマンドバス(出来れば元気バス)の併用が望ましいです。

・交通システムとしては大変良い考え方と思うが、費用がかかりすぎの様な感じがします。人件費などの抑制を考える必要があります。もっと効果的なシステムを期待します。

・適正な料金の支払い。ボランティアを募り地域住民で運行(少額の賃金支払いは認める)。車のリース代は市負担。電話予約もグッドアイデア。

・いつでも必要な時に、目的地へ向かうことができるのか。また、その様にタクシー代わりになるとしたら、費用が高くなるのではないかと心配。
・オンデマンドバスで、地域によりそれぞれ、だいたいの生活圏(病院、スーパー)が決まっているので、そこを重点として、利用しやすい(待ち時間短く)環境をつくってください。

・今後後期高齢者が増加するため、多少金を払っても各地区で、玉城町の様にバスの運行を図るべきと思います。
・介護施設が使用してみえる小型バスにして、バスの台数を増やし運行してほしい。

・無料化の提案。

・我が自治会も高齢化が進み、寺家連合会の端に位置するため交通手段がなく、白子や寺家の自治会主催の行事に参加できない方が多くなっています。自治会で交通手段を手配して欲しいとの意見も出ています。

・我々の地域は車がないと生活出来ない(バスも電車もない)、だから事故ともとなり合わせである。それを巡回バスにて日常の業務(買い物、医院等)が出来れば、町並みの生活が出来る。やがては知り合いとバスに乗り、楽しく買い物が出来るのではないか。

・福祉の一環として、市が運行すべきだと思うが、昨今、病院のサービスでバスが出ている時代、地域住民で運行しても万が一事故でもおきたら大変なことになるのでは?

・全く“コミバス”を利用できない地域が今のように広範囲にある以上、鈴鹿市の一般会計から費用を補填するのは、間違っていると思います。また、バス停までも歩いて行けないお年寄り、お体の不自由な方々のことも考慮した方策(例えば鈴鹿市補助金による割引タクシー券など)も必要かと思います。

・一挙に求めても無理なので、一歩一歩拡大し、腰をすえて執着したいです。

・住民への負担はなるべく少なくしてほしい。

・よくわかりません。しっかり学ばせてもらい、この地域(鈴鹿)に合った方法を見つけ出し、実行にうつすスピードもいる。

・コミバスの利用が一番の希望ですが、財政面の問題もあるようですので、せめてオンデマンドの早期実現を切望しております。玉城町のことを参考に、市は「難しい」ではなく、「しなければ」という視点で、検討していただきたいです。「玉城町に 出来て鈴鹿で 何故できぬ 叶えて欲しい 事故する前に」

コミバスをよくする会ニュース23号2017-12.pdf
PDFファイル 1.5 MB

コミバスニュース22号 2017年6月発行

コミバスシンポに110名
「生活バス」の提案に「希望がもてる」の声

 4月25日(火)鈴鹿市文化会館さつきプラザで「高齢化時代の生活交通を考えるシンポジウム」を開催し、110名の参加で熱気あふれる集まりになりました。
 初めに、交通ジャーナリストの鈴木文彦さんから全国の交通事情に触れながら、高齢社会における移動と将来につなげられる生活交通のあり方について約1時間の記念講演を頂きました。続いて3名の報告がありました。玉城町からは都合で来れなくなりましたが、頂いた資料をもとに代理報告。11分の元気バスのビデオは始めて見る人も多く、説得力がありました。
 鈴鹿市都市計画課 総務・交通グループリーダーの伊藤保敬さんからは、鈴鹿市の公共交通の現状と、今後市民の移動手段を確保するために全庁的に取り組んでいることが報告されました。
 コミバスをよくする会の辻井会長は、「生活交通システムの提案~無料で誰でもどこへでも行けるまちづくり~」の報告を行いました。市の中心部を循環するバスと、周辺部を運行する予約制小型バスの提案とともに、費用試算も提案し、実現すれば利便性の向上とともに「市民の幸福感と統一感が高まる」ことを熱く語りました。。
 参加者からは、「希望がもてる」「早く実現してほしい」の声も寄せられました。41名の方から頂いた感想文を、次頁以降でご紹介します。多数のご参加ありがとうございました。

発車オーライ
 たくさんの方の参加で、4月のシンポジウムは大成功でした。鈴木文彦さん(鈴鹿市にもよく来られる交通ジャーナリスト)の、高齢化社会に必要な新しい交通システムについての、全国の状況も大変参考になりました。
★コミバスをよくする会からは、鈴鹿市にふさわしい新しい「オンデマンドバス」と、市内を大きく回る「巡回路線の無料バス」の組み合わせを提案しました。これには参加者からも大きな反響があり、「オンデマンドバスを一日も早く実行してほしい」「玉城町のモデルは、利用者がいきいきしていた」。財源についても「これだと思った。利用券も生かして、ぜひ早く実現して」「ここまで細かく詳しく考えて頂いてありがたい」など、提案がよく理解されたアンケートの回答でした。
★私たちの運動は、市長さんに要求することもしますが、それ以上に市民の多数が理解され、多くの方が、早い実現を望んでいるということがアンケートなどで示され、市長さんにも「これは税金を使っても喜ばれることだ」と理解されるまで運動を広げようというものです。
★オンデマンドバスを実現するための費用額と財源についても、利用者負担も提案して、「無料利用」を実現できるような提案をしています。無料というとすぐ「反対だ」と言う意見にも配慮して「市民も負担するが、利用は無料で」を貫こうと提案しています。これは、現在の法律(道路運送法)の障害を乗り越える手段です。これなら鈴鹿市の職員でも実行案が作れるからです。
★再来年春の市長選挙までに、この提案が市民の多数の声になるように、そして市長さんもこれはよいことだと言ってくれるように、私たちは一生懸命努力します。
どうぞ「鈴鹿市民のコミバスをよくする会」のアンケート活動にご協力をお願いいたします。(辻井良和)

参加者の声
シンポジウムでの感想文を原文通り掲載します。
41名の方に記入頂き、ありがとうございました。

1,駅まで歩くのたいへんです。体つくりに行くにも歩くのがたいへんです、車で行かなければならない。歩いて30分以上かかり、今は歩けても年令が重なってからはたいへん、こまかく考えてほしい。 買い物も持って帰れない。(試案)はよいと思います。車に乗らないですむと思います。コミニテーバスは私の家のほうにはない。

2,自分の運転に自信がなく、じゅうぶん注意しながら車に乗ってきましたが、なんとか早くコミバスが利用できる事を切に願っています。(75才女性)

3,玉城町のオンデマンド方式は初めて知った。素晴らしい。これが何故鈴鹿市でできないのか、今後を期待したい。

4,①生活交通の現状、今後の問題点など、とてもよく理解できた。②玉城町の件、同じ県にいて高齢者がこんなに安心して明るく生活できていることに驚きと羨望でいっぱい。小さな町の財政、考え方、鈴鹿市に生かすことはできないものでしょうか。③国分町など全く交通機関のない所には是非オンデマンドバスを検討してほしいです。(有料も可)そうしないと運転免許証返納はできません。

5,オンデマンド交通でなくてもいいからCバスでも高岡台よりのれるようにしてほしい!

6,初めての参加です。中味が解らないので勉強に来ました。将来は運転免許も返納しなければなりませんが、免許がなくなると不便になるのは買い物かな。買い物難民を助けるのがコミバスと思います。

7,玉城町の元気バスのようにオンデマンドバスで市全体地域で利用できる方法が早く完成することを希望します。(高岡台住民)

8,ごく近い将来コミバスを利用させていただきますので本当に役に立ちました。ありがとうございました。

9,①自地域に置き換えて考えると幹線インフラは理解できるが、その間にある地域には??で対象外。そこをどの様な仕組みを考えるかが提案されている内容は一部の限られた地域のみ恩恵があると考える。参考にしてほしいのは玉城町の「元気バス」!!②市財源の一部は自動車産業関連に従事している人が多いため、一家に一台なんて、“自家用車を減らすことは市の財源を減らすことになる”③将来の車の運転は・・・免許証の返納は考えているが、現在73才、将来とは何年後かはイメージできないので、いつになるか決めかねている。コミニティーバス(オンデマンド)は必要とは考える!!

10,高齢者にとって、待つ時間のない交通手段の確保の問題です。ほんとにいつまでも待っていられない、何とか早く手を打ってほしい。よくする会の提案された、巡回バスが実現するのを今か今かと待っています。運転免許を返すなんてとんでもない。いつまでも運転したいとは思ってないのです、でも車がないと病院にも買い物にも行けないのです、この気持ちわかってほしいです。

11,障害者から意見として話されていたが停留所迄が遠いのが実感。障害者の立場になったCバスであるのか疑問。玉城町の様なオンデマンドが出来ることを望みます。

12,Cバスを走らすためにはまず複雑な問題がある事がよく解りました。先日初めてCバスに乗りましたが200円、10分もかからない所で少し高いと思いますが仕方ないとしても、、、
定員はあるんですか、黄色いバスは学生が乗り降りする時間はいっぱいで詰めて詰めて立って何とか乗ることが出来ましたが、次のバスまでは2時間待ちとの事、急に15人以上乗る時など事前に報告しておけば大きいバスが来たのかなーと
 
13,竹野の住人です。ハンター、イオンへ買い物に行くには700円かかります。(鈴鹿線150+Cバス200)年金生活者には大きな負担です。Cバスも最近100から200円になり(会社の採算に合わせたものと思いますが)市の予算をこちらに振り向けて欲しい、高齢者がひきもりにならず、購入に積極的になるためにも。私は数年前に自主返納しました。ホンダは鈴鹿市にとって最も大切な納税者一同です。車を購入する人が少なくなると、、、。車所持者を減らしホンダの利益が増える方法はあるのでしょうか。

14,玉城町のオンデマンドバスみたいになったらいいと思います。利用している人の顔がイキイキしていましたね。辻井さんの提案のようになったら理想ですね。私はまだ車に乗ることができますが、直面する問題ですのでこのような機会にどんどん参加したいと思います。(60代)

15,辻井さんの試案が良かった、希望がもてる。いつから出来るのですか。

16,玉城町は高齢者に優しい町だなあと思いました。オンデマンドバス(東大との研究)知恵とやる気さえあればこんな事ができるんですね。ぜひ鈴鹿も良いことは真似してほしい。しかも無料! 鈴木先生のお話もわかりやすい。

17,人と車をつなぐ、色々なことでつなぐ、良い事と思います。今日は文化会館に行って良かったです。鈴木様コミニティーバスをお願い致します。どうか頑張ってください。つなぐよろしくお願い致します。

18,大変良いお話ありがとうございます。ぜひ頑張ってください。

19,玉城みたいにオンデマンドバスをお願いします。ぜひ色々な形でつないでください。

20,1日も早くお願いします。

21,シンポ、市報でおしらせしてほしい。参加したい人もたくさんあると思います。

22,コミバスをよくする会の活動、大変期待しております。私たちの所もサークルの外です。高齢者は大変です。乗って残そうにも来ないバスには乗れませんので。

23,①オンデマンドバスを市として導入していくという意志がほしかった。今後の方向性としてあるのか。②玉城町のように社会福祉協議会との関係はどうなるのか。③三重交通バスも赤字路線を削減したいと思います。交通会議で黒字路線のみを除外したオンデマンドシステムを導入すれば有料でも可能になるのではないでしょうか。

24,玉城町のスマホ利用、とても便利そうでうらやましい。「5社のタクシーを活用するのもひとつの考え」(鈴木先生に賛成。会の構想はすぐにはできないから)

25,市バスについては病院への運行をふやしてほしい。中央、回生少しでも援助してもらいたい。コミバスを設けてほしい。計画を早く進めてほしい。

26,今年68才になります。いつまで運転出来るだろう、、、と何年か前から思い始め免許証の自主返納を私は決断出来るのか?と自問自答したりしています。公共交通機関が整えばいつでも返納出来ます。閉じこもったりしない為にもそのあたりがしっかり整うと良いですね。地域(自治会単位)で送迎出来る仕組みが出来ていくと一番良いと思いますが、、、

27,三重交通もCバス並の運賃にして下さい。コースによって本数が足りない(日中は2時間に1本です)16時過ぎたら運行がなく不便です。

28,とても良いお話と企画でした。実現できることを願っています。三重交通が少し心配ではありますが…

29,鈴木さんのお話はとても勉強になりました。成功した地域は、市民も行政も一緒になって(その中には、民間の宅配会社やバスも含めてということがありましたが)この町ならではのものを作ることが大切だということが印象的でした。有料では三重交通が反対すると言われましたが、これからの社会がマイカーが第1位の移動は成り立たなくなっていくことを思うと全市をカバーするには地域独自の交通手段と三重交通がどちらもうまく発展しないと、ならなくなるのではないでしょうか。利益が補い合って相反するものにならない道もあるのではないかと思いました。

30,一人暮らしで足もないので歩くのがおぼつかなくなったらどうしようと思って参加しました。是非デマンドバスを走らせて頂きたいと思います。

31,辻井良一さんに期待します!

32,“これだ”と思った。「すばらしい提案」です。利用券も生かして、ぜひ早く実現していただきたく、お願いします。

33,当、生活交通に対して盛り上げて下さい。

34,交通ジャーナリストの方(全国的な交通事情)、市側報告、会の意見方針、参加してよかったと思いました。

35,バスが減ってきているのは私達が車ばかり使ってるせいだと自虐的に思っていた(だけ)のですが、こんなに色々地域に沿って頑張ってみえる所があったのですね。他人事で反省です。鈴鹿でここまで細かく詳しく考えて頂いていた事、ありがたく本当に嬉しかったです。市長がOK出してもらえます様に!! 1年に数回Cバスに乗ってみます。

36,1日も早くコミバスを走らせて下さい。年をとるのは待っていないから。

37,西条方面はエコバスはありませんが、かなしょうず園より一ヶ月1回買い物のためハンターまで送迎してもらっています。これも一案ではないでしょうか。福祉センターの案も聞きたいです。

38,オンデマンドバスが良いのでは!

39,「良かった」のみ3枚

※感想・アンケート記入枚数41枚。
 良かった37,まあまあ2,未記入2

===============================
コミバスをよくする会では、シンポジウムで、生活交通巡回バス費用の試案を提示しました。皆さんのご意見をお寄せください


鈴鹿市民の生活交通巡回バス費用(試案)

■運用の前提条件
 運用方式 自主運行方式
 中央環状バス マイクロバス4台
 地域循環バス 7サークル ワゴン車14台
 運行時間 1日9時間(8時~17時)
■費用の計算(年間)
 マイクロバス リース代 1,460万円
 ワゴン車リース代 2,500万円
 運転手賃金 時給1,000円×18台×9時間×360日=5,832万円
 ※走行距離 1時間20キロメートル×18台×9時間×360日×0.7稼働率=82万キロ
 燃料費 82万キロ÷5(Km/L)×120円=1,968万円
 オペレーター職員 14人×240万円=3,360万円
 コンビニクルシステム利用料 180万円×7=1,260万円
 電話代など  100万円
   <総合計>16,480万円
■財源について
 鈴鹿市の一般財源から、一般会計総額の0.3%=18,000万円
                   0.2%=12,000万円        
 市民の寄付を予定するなら 利用券(年)3千円×3万人=9,000万円(最大)
 高年齢者雇用助成金 2,000万円

コミバスをよくする会ニュース22号2017-6.pdf
PDFファイル 1.4 MB

4月25日(火) シンポジウムを開催します

 

高齢化時代の

生活交通を考えるシンポジウム


日時:2017年4月25日(火)13:30開会
   13時開場,16:00閉会予定
会場:鈴鹿市文化会館さつきプラザ
特別講演:鈴木 文彦 氏
 交通ジャーナリスト/鈴鹿市地域公共交通会議アドバイザー


シンポジスト(予定)
 ・三重県玉城町「元気バス」
 ・鈴鹿市都市計画課
 ・鈴鹿市民のコミバスをよくする会

 

 

~海あり、山あり、匠の技あり~

鈴鹿市は、自然も豊かで、工業、農業、商業のバランスもとれた良い街ですが、自家用車がないと不便な街です。
お年寄り、子どもたち、これからの生活交通について、ご一緒に考えてみましょう。

コミバスニュース21号 2017年2月発行


今年は市長に届けたい
 「生活バス」の提案を


 新しい年が始まりました。今まで市民の皆さんにアンケート活動をお願いして来ましたが、1万人の目標はまだ集まっていません。現在4,400を超えましたが、更に力を入れて目標を追求したいと思います。そして今年は、末松市長に、高齢者対策として、また、車を持たない市民の皆さんの生活交通の保障としての「無料の生活バス」を提案したいと思います。
 いま全国で、高齢者がからむ交通事故が強調されていて、高齢者の運転免許を返上するように勧める傾向が強まっています。しかし、鈴鹿市のような広い市域に住宅地や集落が散らばって存在する都市では、市役所や市民会館、文化会館や図書館、各地の公民館などの文化施設、社会福祉会館や保健所、各地の病院などへ行こうとすると、バスは少なく、タクシーをいつも使うには懐が淋しいなどと困り、何時までも自動車が手放せないというのが市民感情です。
 コミバスの会では毎年、見学会を催し、各地の無料バスやオンデマンドバスの実施状況を見て回ると、成功しているところと、あまり利用されていないところなどまちまちで、その中で無料のオンデマンドバスを走らせる玉城町のモデルが全国的に成功していることが認められます。
 有料で行っているところは、百円のところはよく利用されていますが、二百円三百円となると、利用は限られ、実施時よりもだんだん減っていく傾向があります。路線バス方式とオンデマンド方式では、オンデマンド方式が喜ばれています。これらを考えると、市域の広い鈴鹿市では、私たちが提案している「無料のオンデマンド方式」は、始めればたちまち利用者の広がりが目に見えています。その経済効果も大きいものとなります。
 会員の皆様に、アンケート活動の一層の発展をお願いして、新年のご挨拶といたします。(コミバスの会会長 辻井 良和)

コンビニクルの現場を養老町で見ました。
 東京大学のオンデマンド交通システム、コンビニクルの現場を初めて見ました。パソコン2台と各ワゴン車にタブレット端末1台でした。
 これなら大きな設備投資を必要とせず、やるとならばすぐにでもできると思う。バス利用料1回200円はけっこう高いと思います。無料にすればもっと利用者が増えると思う。(樋口 出)

発車オーライ
★「体の調子が悪くて、病院に行こうとタクシーを頼んだら往復五千円払ったよ。病院で三千円払っておろおろ一万円かかったわ」「子どもが居ないので車に乗せてもらう人がなくて、病気が悪くなってから救急車でも呼ぼうと考えている」
★病院は毎日は行来ませんが、食べるものは毎日買い物に行きます。バスに乗っては、決まったところしか行けないので、あちこちチラシに合わせて買い物したいのにと、主婦の声もあります。
★中学生や高校生は、無料で本が読める鈴鹿市図書館に行きます。自転車で行く人が多いけれど、少し離れた町ではなかなか図書館へは行けません。自転車用の道路整備が出来ていないので、自動車に追い立てられたり、右側通行で交通違反が問題になります。
★「お金がかかるって言うけど、鈴鹿市が予算を付ければ、利用者一人あたりの費用は無料の方が安くつくんだそうだ」オンデマンド方式(行き先予約方式)は、少し待っても確実に行きたいところへ行けるので、利用者の満足度は高いものとなります。

リアルな夢想
「呼べば来る、われらのバス」

 車の運転について、ワイフは「夜間と雨には気をつけて」と言うけれど、「止めよ」とは言わない。運転には自信があると思っていたが、イエローカードである。
 昨年来、縁石に乗り上げ、溝にはまり、二度レスキューされる。高齢者講習会では、S字カーブでアッパレ脱輪。免許証返納したいけれど、「足」が必要である。オオクワやコンビニまで2キロはある。週一度くらいはバナナやサンマを食べたい。マイカーに替わる手立てが欲しい。
 養老町のオンデマンド視察の報告によれば、パソコン2台を操作できる場所があればよいそうである。コミバス役員の上田町に住まう田中美代子さんの話では、石薬師公民館に場所はある。一隅がコントロールセンターになる。範囲は、石薬師・上田・上野・レインボー石薬師・河曲・木田などの地区に一台、オンデマンドバスを走らせる。無料がいい。前回のコミバスニュースに三重県地域連携部交通政策課長・富永健太郎氏の小論が引用されている。「高齢者の外出や歩行を促し健康面でプラスになれば、医療費や介護費の削減にもつながり」という視点もある。市がその気になれば夢想ではない。家内に告げた、「電話すれば、オレの車が来るぞ」。(加藤正美)

高齢者が元気に暮らす町に
 近頃、高齢者によるブレーキとアクセルの踏み間違いが原因の事故が多く報道されています。そのようなニュースを目にする度に、自分も当事者になる可能性があると思うとぞっとします。
 悲惨な事故を起こさないために免許証返納を考えなければいけませんが、現実問題として生活が不便になるため、なかなか難しい問題です。通院や買い物、スクエアステップやカラオケ等、様々な場所へ出かけることにより、人と人の交流があり、社会とつながり、たくさんの元気をもらい、明日への活力につながります。
 高齢者が生き生きと生活でき、そして、健康寿命が少しでも延びることを、皆が望んでいます。石薬師地区、特に1号線より西部は交通がとても不便です。一刻も早く、交通弱者の足を、生活交通確保していただき、暮らしやすい町づくりに力を入れてほしいものです。市民の立場になって、前向きに進めてほしいと切に願っています。(田中美代子)

高齢者の足の確保は、
行政の重要な政策課題
 国の資料によると、この30年で日本人の平均寿命が約10年伸びているらしい。長生きできるようになったのはうれしいことだが、その一方でいろいろな問題も浮かび上がってきている。
 そのひとつが、高齢者の交通事故。逆走だったり、ブレーキとアクセルの踏み間違えだったり。悲しいことだが明日は我が身、いつかは免許返上の日もくるだろう。そこで、高齢者の足をどう確保するかが行政の重要な政策課題といえる。
 そんななか、先日、オンデマンドバス(乗り合いタクシー)を導入している岐阜県・養老町にその現状を見学させてもらった。「養老の滝」の故事にちなんだわけではないと思うが、高齢者にやさしい街づくりが進んでいるなと思った。
 同町では民間のバスも走っているが、乗り合いバスは「座れるだろうか」「乗り降りの時にモタモタして迷惑かけないだろうか」など、いろいろ考えるとつい利用するのがおっくうになりがちだと思う。オンデマンドバスは定員が数人乗りのワゴン車で室内の雰囲気も家庭的。「どちらまで?」と同乗の方とおしゃべりするコミュニティの場にもなっているのでは。料金面(1回の乗車200円)を含め、改善の余地もあるとは思うが、私たちの街にもこんな制度があればいいなと思った。(谷口 茂)

コミバスをよくする会ニュース21号2017-2.pdf
PDFファイル 838.9 KB

コミバスニュース20号 2016年9月発行

養老町「オンデマンドバス」

見学会を行います


10月28日(金)10時出発

募集人員:20名、マイクロバスで行きます。
参加費:無料、ただし昼食は各自でお願いします。
昼食:養老公園で昼食休憩。焼きそば、うどんなど
 軽食のお店で各自とってください。弁当持参OK。
見学:13時から14時半、養老町役場で行います。

地域交通を考えるうえで

参考になる視点


 月刊誌「住民と自治」9月号が、「地域交通と交通弱者」を特集している。そのなかで、三重県地域連携部交通政策課長・冨永健太郎氏の小論が光っています。
 「地域交通における県の果たすべき役割~“新しい豊かさ"と住民生活における交通手段の確保~」と題する小論のなかでも、まとめにあたる最後の部分が、これからの地域公共交通を考える上で参考になるので引用・紹介します。(橋詰)
 ===============
 こうした事業を進める上でやはり課題は予算の確保です。公共交通を重視しようとする政策は、総論では共感を得られても、財政議論となると、プライオリティーが必ずしも高いとはいえない状況だからです。本来、公共交通、とりわけ地域交通は、自家用車を運転できない高齢者や子ども・若者など自由な移動を確保するための公共財に準ずる社会資本と位置づけられる必要があります。
 たとえば、高齢者の外出や歩行を促し健康面でプラスになれば、医療費や介護費の削減にもつながり、自家用車から公共交通機関に転移することで、道路の渋滞が減り、経済的損失を抑えつつ環境にも優しいという効果が見込まれます。また、地域の鉄道やバスを中心とした地域公共交通のネットワーク化によリコンパクトシティー化を進め、公共交通沿線にさまざまな施設を集約させれば、公共交通の利用者も増えます。このように交通に関する施策の推進は、まちづくりや福祉、健康、教育、子育て、環境など他分野を連携させることで、総合的な交通体系を構築することが重要と考えています。
 いま、「安心」、「共生」、「優しさ」の点から県が交通政策に携わる責任がとても大きくなっています。いつまでも住み続けられる地域であるために、県、市町、事業者、県民などすべての主体が地域の鉄道やバスを中心とした生活交通の必要性と重要性を相互に情報共有しながら理解し、それぞれが地域における公共交通の維持・確保に向けた役割を自覚し、取り組んでいきたいと思います。  (月刊誌「住民と自治」9月号より)

スーパー前アンケート活動
どこでも大きな期待の声

7月24日(日)の午前中、マックスバリュ長太の浦店様の店頭をお借りして、アンケート活動を行いました。2時間半で約80名の方に記入していただきました。「いまはクルマに乗ってるけど、歳をとって乗れなくなったらどこにも行けん。早く走らせて」の声が、多く聞かれます。

コミバスをよくする会ニュース20号2016-9.pdf
PDFファイル 677.8 KB

コミバスニュース19号 2016年6月発行

総会から今まで
アンケート活動も更に進める

 

 第3回総会を、4月12日に鈴鹿市社会福祉センターで開き、今までの運動を振り返りながら今後の運動のすすめについて方を話し合いました。
 その中で、鈴鹿市当局の中で公共交通の担当や役割りが変わり、「商業観光課」から「都市計画課」へと移りました。私たちの求める「無料のオンデマンド交通」は、元もと商業観光課では目的が合わないと考えていたので、街づくり担当の都市計画課への移行はより正しい方向への変化だと考えます。
 総会では、改めて今までの私たちの考えをまとめておさらいし、全国の経験を学ぶときも鈴鹿市の実態に合い、必要な条件を再確認しておこうと、方針を議論しました。その主な要素は右記の通りです。
 なお、総会後の会員継続切り替え時期を4月以後に行い、新年度会費の納入者には記念品として「タオル」をお渡しすることにしました。年度切り替えにご協力をお願いいたします。
 また、コミバスの会アンケートは、引き続きスーパー前での実施と、高齢者関係団体にお願いして行うことを、並行して進めることと、集約の目標を1万人として引き続き追求することにしました。ご協力をお願いいたします。(辻井良和)

■鈴鹿市に於ける生活交通システムの原則とは
1,鈴鹿市内のどこの町に住んでいても、無料で利用できること。
2,利用者は、あらかじめ登録しておくこと。
3,利用の目的は問わないこと。
4,自力で乗車し、降車できる程度の体力を保持していること。
5,障害者の交通は、別途鈴鹿市として保障すること。
6,原則として行政区を1ないし3合わせた地域で、小さな運行区域を設け、複数の普通車の小型バスを運行する。
7,鈴鹿市役所、鈴鹿中央総合病院、中央図書館、鈴鹿ハンター、ベルシティー、鈴鹿サーキット、F1、近鉄白子駅、白子サンズ、カーマ玉垣店を停留所とする大きな循環バスを、右回りと左回りで片側につき1時間4本程度運行する。
8,小さな運行区域のバスは、原則として30分ごとに近くの大きな循環バス停留所へ接続する。
9,運転手は、定年退職者を原則とし、最長10年間とする。
10,事故発生時は、自動車保険による補償を確保し、争いのある場合は裁判の判決に従う。
11,財政は、鈴鹿市の公費による負担とし、必要に応じて商業施設などの受益企業に負担金を要請する。
12,鈴鹿市に管理責任者、オペレーターをおくこととする。
13,システムは、東京大学大学院のものを採用することとし、研究に協力することとする。

発車オーライ
★「オンデマンド交通」のアンケートをお願いしていると、必ず聞ける声は「こんな良いことを、鈴鹿市はなぜやらんの」という声です。★無料で電話やスマホから連絡すれば、直に迎えに来てくれて目的地に行けることが理解され始めています。スーパーの前でアンケートしていると、初めは何をしているのかと近寄ってきて、話しをすると「そら必要やな、もうじき車降りるで、早う実現して~な」と、詳しく説明を求める方が多いのがこのアンケートの特徴です。
★特に提案している、市役所、中央総合病院、社会福祉センター、鈴鹿市文化会館、ハンター、サーキット、稲生のF1、近鉄白子駅、玉垣のカーマなどを巡る「大循環バス」は是非ほしいという声が多いようです。★鈴鹿市の財政は、このバスシステムを実現するだけの余裕もあります。「市長はどう考えてるのや」と、市長の考えや姿勢をたずねる方が増えてきたのも、アンケート活動が進んできたからだと思います。今年はさらに一歩進みたいと思います。

その他

総会報告などPDFファイルをご覧ください。

 

総会から今まで アンケート活動も更に進める
コミバスをよくする会ニュース19号2016-6.pdf
PDFファイル 625.0 KB

コミバスニュース18号 2016年1月発行

広い鈴鹿市で便利に暮らすには
小型無料の「生活交通」バスを
鈴鹿市長へ要請・懇談

 無料で便利な鈴鹿市のコミニティーバスを早く走らせてほしいと、「鈴鹿市民のコミバスよくする会」が鈴鹿市長に申し入れ、12月24日午前9時から宮崎副市長・亀井副市長の2人と各担当課長らが参加しての懇談会が行われました。
 懇談会には、コミバスの会と共に、江島地区と石薬師地区の自治会長や元自治会長、老人会長らが一緒に参加され、高齢者を中心に要請が強いことを話して頂きました。
 辻井会長からは、鈴鹿市のコミバス運動の歴史と経過、現在の提案内容について、書面にして具体的な提案を行いました。
 提案の内容は、高齢者をはじめ市内に暮らす自家用車を持たない女性たちの、生活のための交通対策や、中学生らの図書館利用や社会活動を助ける交通手段として、全市をカバーする交通網の確保が大事なこと。そのためには、民間交通機関では解決できないきめ細やかな「生活交通」が必要であること。特に、市域が広くて人口密集地が少ない鈴鹿市には、営利事業ではなく、交通保障の「無料デマンド(予約制)」の交通が無くてはならないことを詳しく話しました。
 また、無料バスを提案しているのは、現在の法律では、低料金でも有料だと「鈴鹿市公共交通会議」での交通事業者の同意が必要で、無料なら「公共交通会議」にはからずに実行出来ることについても要請しました。さらに、無料にすることで利用者が大きく増えれば、一人当たりのコストはどんどん下がり、税の使い方としても費用対効果は大きく上がることを説明しました。
 宮崎・亀井両副市長からは、高齢者をはじめ交通弱者と言われる人たちの、生活交通の必要性は十分理解しているが、①費用をどうするか、②利用がどれだけ見込まれるかなど、難しい問題もある。今後、都市計画部局で福祉部局からも入って検討チームを作って検討していきたいとの話でした。
 会としては、今後引き続きお互いに研究を進め、再度の懇談を要請して終わりました。

発車オーライ
★最近のニュースで、高齢者の交通事故が目立つようになりました。歩道に乗り上げ、そのママ走り続け、たくさんの歩行者を死なせたり傷つけたりの事故。高速道路で逆走していたり、4車線道路で逆走したりの事故など、うっかりしていたでは済まない大事件です。
★高齢期になると、一寸そこまで行きたい時も、すぐ軽四輪を使います。足の力が弱って来て、長い距離を歩くのがおっくうになりがちです。まだ元気な方も、少し離れた町へ親戚・知人に何か届けようとすれば、人に頼らず自分で運ぶのは当然です。なかなか車を手放せないのが実態です。
★趣味の会や社会活動に参加したいときでも同じです。必要なときに必要なところへ移動することは、人間が社会的な生き物であるからこその「人権」であり、今や「交通権」として社会的に認められてきました。私たちの鈴鹿市も、交通権が保障される街にしたいものです。

■昨年7月の感想文です■
玉城町「元気バス」見学会に参加して
 梅雨の中休み、7月2日、鈴鹿市民のコミバスをよくする会の皆さん31名と一緒に、玉城町の元気バス見学会に行ってきました。その前に、玉城町の「するさと味工房アグリ」で昼食をとり、ショッピングを楽しみました。
 保健福祉会館の大ホールに案内されて、パワーポイントを使用しながら、元気バスを導入するまでの経緯、仕組み、利用状況、経費などについての説明をうけました。
 私が感動したのは、高齢者のための外出を支援するために、いろいろなインターフェースを利活用していることです。例えばパソコンに不慣れな方の代わりにオペレーターが入力してくれたり、銀行のATM感覚でバスの予約できるなかでも、希望する高齢者にスマートフォンを貸し出している。そしてそれに助成金を月2000円を一人当たり補助もしている。後期高齢者が増加するなかで、無料の元気バスを走らせて、高齢者の外出支援サービス、社会福祉協議会を軸にICTを利活用した地域のきずなづくりが手にとるようによく分かりました。
 この見学会に参加して、顔なじみの方、友だち、職場の人と交流をもつことができて、有意義な一日でした。(滝沢)


スーパー前アンケート活動
どこでも大きな期待の声

 昨年秋も各地のスーパー前をお借りしてアンケート活動を行いました。どのスーパー前でも市民の方の関心は高いです。
 今年もスーパー前をお借りしてのアンケート活動を行いますので、皆さんのご協力をお願いします。
・写真上、9/26 マックスバリュ長太店
・写真下左、10/8 オークワ木田店
・写真下右、12/6 マックスバリュ住吉店

鈴鹿市長へ要請・懇談
コミバスをよくする会ニュース18号2016-1.pdf
PDFファイル 1.7 MB
玉城町「元気バス」見学会に参加して
コミバスをよくする会ニュース17号2015-9.pdf
PDFファイル 1.9 MB
玉城町「元気バス運行報告会」を聞きに行きました。
コミバスをよくする会ニュース16号2015-6.pdf
PDFファイル 1.7 MB
アンケートと説明会は進んでいます
コミバスをよくする会ニュース15号2014-12.pdf
PDFファイル 1.8 MB
コミバスタオル作りました他
コミバスをよくする会ニュース14号2014-9-9.pdf
PDFファイル 1.8 MB
玉城町の元気バスを見学してきました、ほか
コミバスをよくする会ニュース13号2014-6-2.pdf
PDFファイル 1.0 MB
玉城町の「元気バス」見学会に行きましょう
コミバスよくする会玉城町見学会チラシ20140513.pdf
PDFファイル 505.9 KB
第2回総会を開きました。スーパーマーケットでアンケート活動大賑わい他
コミバスよくする会ニュース12号2014-4-8.pdf
PDFファイル 905.7 KB
各地の市民と懇談 上田町ほか
コミバスよくする会ニュース11号2014-1-12.pdf
PDFファイル 1.8 MB
各地の市民と交流~玉城町の元気バスはいいね!ほか
コミバスよくする会ニュース10号2013-10-2.pdf
PDFファイル 1.8 MB
宮崎・大森副市長らと懇談。江島2丁目、上野町で地域懇談会など。
コミバスよくする会ニュース9号2013-8-12.pdf
PDFファイル 1.7 MB
コミバスよくする会ニュース8号2013-6-10.pdf
PDFファイル 1.6 MB

「コミバスをよくする会」の提案する路線イメージ図です

コミバスをよくする会では、市内中心部をぐるぐる回る中央循環線と、予約制の小型ワゴン車などで町内の隅々を回る地域循環線を組み合わせて、高齢者や車に乗れない人のための「福祉交通」を提案しています。

町長さん担当職員さんの発想が素晴らしい。玉城町「元気バス」

三重県玉城町の「元気バス」、これを一つのモデルにして、鈴鹿市で展開できないでしょうか?

出かける直前に予約をすれば近所まで迎えに来てくれる"オンデマンドバス"。東京大学­の学生の研究が、公共交通機関の運営に悩む三重県玉城町を救い、高齢者に新たな移動手­段を提供しています。

コミバス・シンポジウムを行いました。2012-9-21

中日新聞(2012/09/25)より抜粋掲載します。

 

Cバス利便性 充実策を探る

鈴鹿の市民団体がシンポ
市側「オンデマンド形式」も調査

 鈴鹿市のコミュニティバス「Cバス」の利便性を高めようと、市民グループ「コミバスをよくする会」が二十一日、シンポジウムを市文化会館で開いた。市が年間八千万円をかけて三重交通に委託運行しているCバス。行政などがバスを走らせている伊勢市や玉城町、愛知県碧南市の事例と比べながら、鈴鹿に合った充実策を探った。(鈴木智重)
 Cバスは、現在四路線が運行。年間三十三万人近い利用者があるものの、いずれも公共交通機関がない地域と平田、白子、神戸の三市街地を結ぶ路線で、「市民が広く使えない」と、拡充を求める声が以前から強い。
 よくする会は、多くの市民とともに実現可能な改善策を練って市に提案しようと、年金者組合鈴鹿支部などが中心となって今年一月に発足。シンポは具体策を考えるきっかけにと、初めて開き、約八十人が出席した。
 各市町のコミュニティバス担当職員や市議らが登壇。三年前に路線バス形式から、事前予約で利用者を希望の場所から目的地に運ぶオンデマンド形式に変更した玉城町や、路線バスに一部でオンデマンド形式を組み入れた伊賀市の事例などを発表した。
 鈴鹿市商業観光課の担当者は、Cバスは百~三百円の運賃収入や広告料などの収益を除き、年間八千万円の市税を投入している状況を説明。県からの補助金一千二百万円が来年度から打ち切られる見込みで、「今の方式で、路線や便数を増やしていくのは難しい」と述べた。
 市は今年三月から、交通空白地の一部区域をモデルに、オンデマンド形式を取り入れたサービスができないか調査を始めたことを紹介。参加者からは「市には地域間格差を解消してほしい」「今までとは違う方式を考えなければ」などと意見が出された。
 よくする会の辻井良和代表(76)は「ただ拡充を求めてもかなわない。シンポを、息の長い運動で議論を重ね、具体的な提案を出すための第一歩にしたい」と話した。

 

 

「鈴鹿市民のコミバスをよくする会」が発足しました。2012-1-28

中日新聞(2012.01.29)より抜粋掲載します。

「Cバス」の利便性向上へ
鈴鹿市民「よくする会」発足総会
路線や本数 議論深め市に要望

 鈴鹿市のコミュニティバス「Cバス」の利便性向上を呼び掛ける「鈴鹿市民のコミバスをよくする会」の発足総会が二十八日、市男女共同参画センターで開かれた。路線や本数などの議論を深め、利用しやすいコミュニティバスの実現に向け、市へ働き掛ける。(村瀬力)
 市が三重交通に委託して運営するCバスは、二〇〇〇年春に県内初のコミュニティバスとして開業。市街地と北部地域を結ぶ「椿・平田線」「庄内・神戸線」、南部地域を走る「太陽の街・平田線」「白子・平田線」の四路線が運行されているが、本数も利用者も少ない。いずれも公共交通機関のないへき地対策路線で、「多くの市民が恩恵を受けられない」といった不満もあり、市議会でも再三取り上げられた。
 Cバスを少しでも充実させようと、年金者組合鈴鹿支部などが準備会を発足。総会には年配者を中心に五十人が参加し、規約や役員などを決めた。
 準備会のメンバーは「路線を増やす」「一時間に一本以上に」などの要望を列挙。各地域ごとに循環路線を設け、それを束ねる幹線で、どの地域間でもバスで行き来できる仕組みにする案も示し、議論した。
 参加者からは「市とは対立ではなく協働して進めたい」「環境対策とリンクさせれば実現性が高まるのでは」などの意見が出た。
 今後は会員を増やして機運を高め、三月議会前に市側と懇談して要望を伝えたい考え。またシンポジウムを開催して議論を深め、実現に向けて長期的な視点で市側に働き掛ける。

コミバスをよくする会の加入チラシと規約です

コミバスよくする会加入チラシ2013-1.pdf
PDFファイル 1.1 MB

鈴鹿市民のコミバスをよくする会規約

2012年1月28日

第1条(運動の趣旨目的)

 市民の大きな期待を受けて発足した鈴鹿市のコミニティーバスを、一層広い地域に広げ、運転回数や時間、利用内容について市民の要請に応え、鈴鹿市に対し市民の声を届け、利用者を増やすように協力し、運営について改善するよう提言するために「鈴鹿市民のコミバスをよくする会(略称コミバスをよくする会)」を結成します。

 

第2条(組織のあり方)

第1条の目的を達成するため、趣旨に賛同する個人と団体の参加で、この会を作ります。

 

第3条(事業など)

この会は、広く鈴鹿市民のコミバスに関する意見を聞くために、市民集会、地域懇談会、団体の意見聴取、個人の意見調査(アンケートなど)を計画します。また、先進地を視察して、新しい知識を広げる活動を行います。そのためにニュースを発行して会員に情報を提供します。

聴取した市民の意見を、コミバスの運営・運行に反映するために、鈴鹿市長及び業務担当者に対し、文書、面談、その他の方法により伝達して実現を求めます。

 

第4条(会の役員)

この会の運営のために、次のように役員を選び、役員は連帯して運営に責任を持ちます。

代表1人、代表委員若干人、事務局長1人、会計1人、事務局員若干人。

代表及び代表委員は発足総会で選び、事務局員は事務局長が委嘱します。

役員の補充は、次回総会までの役員会において行うことができます。

 

第5条(総会及び役員会)

総会は、会員及び団体代表者で構成し、2年に1度開き、役員の選任及び会の運営方針を決めます。会計報告は総会で行います。

役員会は、代表及び代表委員で構成し、2ヶ月に1度以上開いて、会の運営及びコミ二ティーバスの改善について、具体的な活動を計画し実施する責任を持ちます。

会議の議事は出席者の過半数の賛成で決します。

 

第6条(財政)

この会の財政は、個人会員の年会費(1千円)、会員団体の年会費(1口2千円)および寄付金でまかないます。(鈴鹿市の助成を受ける場合を含みます。)

 

第7条(事務所)

 会の事務所は、鈴鹿市社会福祉協議会内に置くよう要請し、それまでは年金者組合鈴鹿支部内、担当役員宅に置きます。

 

第8条(規約の改定)

会の発展のために規約を改定する必要があるときは、役員会で決定し、総会にはかります。緊急を要するときは、臨時に総会を開き諮ります。

 

全日本年金者組合

三重県本部鈴鹿支部

<事務局>

〒513-1124

鈴鹿市自由ヶ丘1-16-30

桑原 篤

電話059-374-2894

Fax 同上

 

 

■お問い合わせは下記フォームよりお願いします。

コードを入力してください。:

メモ: * は入力必須項目です

リンク